このエントリーをはてなブックマークに追加

シニアの塚田好宣が5年ぶりレギュラーで好発進 “28歳差”の女子プロと初タッグ「歳はお父さんと多分変わらない」

<東建ホームメイトカップ 初日◇28日◇東建多度カントリークラブ・名古屋(三重県)◇7069ヤード・パー71>国内シニアツアーを主戦場に戦う54歳の塚田好宣が、2019年の「日本プロゴルフ選手権」以来となるレギュラーツアーに姿を見せた。今大会の歴代チャンピオンであり、唯一レギュラーツアーで勝っている試合だ。午後組でプレーし、後半、降り出した雨に濡れながらホールアウト。寒さとの戦いにもなったが、4バーディ・1ボギーの「68」で回り33位タイで初日を終えた。

グリーンも読みます【写真】

久しぶりのレギュラーツアーだが「顔ぶれも違うよね。ずっとシニアに出ていたけど、レギュラーの空気感とは違う。こんな年上だから誰かがなにか言ってくることはないけど(笑)」と、どこか新鮮。「子どもと同じ年齢みたいな子たちもいるし、それが少し緊張したかな、スタート前に」と、その光景を眺め時の流れも感じる。そんな“ベテラン”のバッグを今週担ぐのは、同じPINGと契約を結ぶ女子プロの大出瑞月。主催者推薦で出場が決まったことで、急いでキャディを探し、そして見つけた相棒だ。当初の予定では、25日(月)に行われた国内女子ツアー「ヤマハレディスオープン」の主催者推薦選考会(マンデートーナメント)の結果次第で、やはり同社と契約する女子ツアー通算2勝の前田陽子と組む段取りになっていた。「そしたら月曜日に(前田から)電話がかかってきて、『すいません、予選通っちゃいました』って(笑)。そしたらそこに大出さんが居て、『私は落ちたからいいですよ』って言ってくれたんです」。大出は4月4日から滋賀県で行われる下部ツアーの今季開幕戦出場を控えているが、会場までの通り道ということもあり“急遽”タッグ結成が決まった。PING契約プロ同士ということもあって、これまでに話したことはあったが、キャディと選手という関係で試合に出るのは初めて。「彼女も考え方がシンプルだし、歳も離れすぎていて、お父さんと多分変わらないぐらいだから、そんなに気をつかって言わない。風どっちからかな〜?って聞いたら『吹いてないですよ』って言われて、そうだねって(笑)」。26歳の大出との年齢差は“28歳”あるが、的確にはっきりとアドバイスもしてくれて相性はよさそうだ。明日は午前7時40分に1番からスタートしていく。「(ゴルフの)調子はそんなに悪くないし、滅多に来られないから出られるやつは楽しみながら」と久しぶりのレギュラーツアーを楽しむ予定。娘のような相棒と気負うことなく励んでいく。(文・高木彩音)

<ゴルフ情報ALBA Net>