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雨に泣いた“ジャンボの秘蔵っ子” 小林夢果は中止による3位終戦に「悔しい」

<アクサレディス宮崎 最終日◇24日◇UMKカントリークラブ(宮崎県)◇6545ヤード・パー72>3打差の3位からツアー初優勝を目指した20歳の小林夢果は、雨天中止が決まった後「悔しい」と唇を噛んだ。その原因は「70」と大きく伸ばせず、首位の座を手放した2日目にある。

臼井麗香が歓喜の口づけ【写真】

予想通りの悪天候で、小林がスタートする前の午前8時17分に降雨のため競技が中断した。そこから中止のアナウンスが出る午前10時50分までの2時間33分は、「やるとはあまり思ってなかった」というなかで気持ちを切らさずに待機しつづけた。何度も「悔しい」という言葉ももれる。QTランク8位で、今季のレギュラーツアー前半戦出場権は手にしている。開幕から2試合は予選落ちしたが、先週38位になると、4試合目で優勝争いを繰り広げた。初日はレギュラーツアーで自身初の60台となる「64」をたたき出し単独首位発進。大会を大いに盛り上げた。そのなかでは「来週に向けて自分に足りないものが何個か分かった」と収穫も多く、一番はパターだと振り返る。特にショートする場面が多かった2日目を思い出し、「長いのも、短いのも打ち切れるように」と心に誓う。ただ、チャンスにつくかつかないかはショットが重要。「セカンドをもう少しいい位置につけられたらな、というところを後悔しています」というのも、次への課題になる。来週は“難攻不落”とも言われる静岡の葛城ゴルフ倶楽部(山名コース)を舞台にする「ヤマハレディースオープン葛城」に出場。今季の道を切り開いた昨年のQTは、同倶楽部の宇刈コースで行われたものとあって「縁を感じますね」という。この勢いを保ち、次の戦い場所へ向かいたい。もちろん勝ちたかったという思いはあるが、「内容は悪くなかったし、この位置で戦えたのもうれしかった。少しずつ成長してるなと感じました」と、今後への期待も感じている。“ジャンボの秘蔵っ子”が大ブレークを遂げる日も近そうだ。(文・間宮輝憲)

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