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男子も“世代交代”の波 2024年注目の若手プロゴルファーは?【初賞金シード選手紹介】

2024年の国内男子ツアーがいよいよ3月28日に開幕する。初賞金シード選手として今シーズンに挑む選手たちを紹介していく。今回は20代前半の金子駆大、宇喜多飛翔、鈴木晃祐、前田光史朗だ。

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■金子駆大(かねこ・こうた、21歳/プロ転向2020年)愛知県名古屋市出身。3歳でゴルフを始める。中学2年のときに「中部ジュニア」で優勝、「日本ジュニア」(ともに12〜14歳の部)では2位に入るなど、ジュニア時代から活躍した。ルネサンス豊田高校に進学し、高3で挑戦したプロテストに見事一発合格。21年の「中日クラウンズ」がプロデビュー戦となった。同年のQTでファイナルステージに進み、翌22年は下部のABEMAツアーを主戦場に戦った。そこで賞金ランキング17位に入り、来季のレギュラーツアー前半戦出場権を獲得した。23年は限られた試合数のなかでリランキングを上げていき、「日本オープン」では3位タイに入って982万円あまりを獲得。賞金ランク54位で初のシード権を手中にした。今年、ゴルファーはもちろん、ファッションやストリートシーンにおいても圧倒的な人気を誇るライフスタイルゴルフブランド『Eastside Golf(イーストサイドゴルフ)』とウェア契約。日本に上陸して2年目で、初のゴルフプレーヤーとの契約となった。ジーンズ姿にゴールドのチェーンを着けた若者のイラストロゴが特徴的だ。プレーはもちろんだが、金子のウェアにも注目したい。■宇喜多飛翔(うきた・つばさ、22歳/プロ転向2022年)岡山県和気町出身出身。大阪学院大3年時には「日本学生」を制し、学生日本一の栄誉に輝いた。22年12月にプロ転向を果たし、昨年はルーキーとして戦った。賞金ランキング65位と奮闘し、プロ1年目にして初シード権を獲得した注目の若手だ。昨季、レギュラーツアーでは17試合に出場し、トップ10入りは2度。デビュー戦となった「関西オープン」では初日に「64」をマークして首位タイ発進を決めた。優勝こそならなかったが、3位タイという好フィニッシュで存在感を放った。「カシオワールドオープン」でも初日に「63」をマークしトップタイ発進。2位タイとツアー初優勝を狙える位置で予選を通過したが、決勝で崩れて51位タイフィニッシュとなった。その際、感情が表に出やすいタイプと話していた宇喜多だが、課題のメンタルコントロールが改善すれば初Vもそう遠くはないだろう。■鈴木晃祐(すずき・こうすけ、23歳/プロ転向2022年)千葉県野田市出身。西武台千葉高2年時に「日本ジュニア」を制している。その後は東北福祉大学を卒業し、2023年にプロデビュー。同年の「関西オープン」で最終日にホールインワンを決めて、プロ初戦から3位の結果を残した。そして翌週には国内男子下部のABEMAツアー「i Golf Shaper Challenge in 筑紫ヶ丘」でプロ初優勝を飾り、次戦の「JAPAN PLAYERS CHAMPIONSHIP CHALLENGE in FUKUI」で2週連続Vを果たす。レギュラーツアーでは18試合に出場し、トップ10入りが6度。賞金ランキング29位で初シードをつかんだ。ルーキーながら最終戦の「ゴルフ日本シリーズJTカップ」にも出場するなど、順風満帆のルーキーイヤーとなった。鈴木は、昨季賞金ランキング1位の中島啓太、同2位の蝉川泰果と同じ2000年度生まれの23歳。ライバルに負けじと、今季はレギュラーツアーでの初Vを狙って挑んでいく。■前田光史朗(まえだ・こうしろう、23歳/プロ転向2022年)栃木県下野市出身。8歳からゴルフを始める。日本大学4年時の2022年に受けたQTでファイナルステージまで進んだ。11位で終え、翌23年はレギュラーツアーに17試合出場。「ANAオープン」の2位タイを含めてトップ10入りが3度と、プロ1年目にして賞金ランキング42位に入り初シード権を獲得した。昨シーズンのスタッツを見てみると、ラウンドごとの平均パット数で2位(27.793回)、1ホールの平均パット数で7位(1.7305回)、リカバリー率で8位(68.449%)とショートゲームでキラリと光るものを見せた。さらに技術を磨き上げて、ツアー初優勝を狙って行く。

<ゴルフ情報ALBA Net>