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ラームのチャンピオンズ・ディナーは有名シェフ “ホセ・アンドレス”と“グランマ”の競演!

マスターズ・トーナメント開幕の2日前、火曜日の夜はオーガスタナショナルGCのクラブハウスで恒例の“チャンピオンズ・ディナー”が催される。そのメニューを決めるのは前年チャンピオン。今年は2023年に自身初のグリーンジャケットを手にしたジョン・ラーム(スペイン)が、出身地でスペイン北部の美食の街と言われるバスク地方の料理を振る舞う。19日、ZOOMで公式会見を行ったラームは、ディナーメニューのこだわりを存分に話した。

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料理を手がけるのはスペイン出身の超有名シェフであるホセ・アンドレス氏。「ワールド・セントラル・キッチン」の創設者でミシュラン星付きを含む世界で30軒以上のレストランを経営する。余談だがアンドレス氏は慈善活動にも積極的で、ウクライナなどの戦地だけでなく、日本の能登半島地震の被災者にも温かい食事を提供している。そのアンドレス氏がラームの祖母と連絡を取った。「アンドレスはぼくのグランマに“シチューのレシピ”を聞いたんだ」とラームは会見で明かした。前菜のタパス料理の一つは“ママ・ラームのレンズ豆のシチュー”と名付けられた。「もし誰かこの料理が気に入らなかったとしてもぼくには言わないで。いや、誰にも言わないでほしい。ぼくにとってはちょっと意味がありすぎるんだ」と笑う。イベリコハム、バスク風チョリソ、黒トリュフ入りイディアサバル・チーズ、クリーミーなチキンフライとコンフィポテト、スペイン風オムレツが並ぶ。「もしかすると多くの人の好みではないかもしれないが、バスク地方ではとても愛されている料理なんだ」とラーム。メインディッシュはバスク産リブロース、もしくは白カレイのタルボットから選択。「バスク地方ではほとんどの人は肉はミディアムレア。それ以上だと変な顔をされる。スペインの肉はとても品質が高いんだ」と焼き方のこだわりを口にした。「ぼくの大好物で、帰国する度に食べるんだ」と興奮した。デザートはカスタードとシャンティのシュークリーム。さらにワインもバスク産。白ワインはチャリコ、赤ワインはインペリアルでもてなす。ちなみにシェフのアンドレス氏は、過去にセルヒオ・ガルシア(スペイン)など2回、チャンピオンズディナーを提供した経験がある。ラームは「ホセの出身のスペインとぼくの バスク地方は少し違う。だからバスクの伝統とぼくの家族のテイストを少し入れたかったんだ」とラーム。過去のチャンピオンたちにはかなりのごちそうが振る舞われる。(文・武川玲子=米国在住)

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