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「絶対に」海外1勝と賞金王 蝉川泰果が米3連戦で強めた決意

今季自身初戦となった米国男子ツアーの「ソニー・オープン・イン・ハワイ」からの3連戦を終え日本に帰国した蝉川泰果。そして改めて、今年の目標を掲げた。

蝉川泰果のドライバースイング【写真】

同大会開幕前にも「海外で1勝することが目標」と話していたが、実際に戦ったことでさらに勝ちたい気持ちが増した。「世界のトッププレーヤーと戦って、自分も通用することがありました。今年絶対に勝ちたいなと思います」と、強い眼差して話す。ソニー・オープンでは、トップと3打差の4位タイで最終日に進むなど勢いをみせた(結果は30位タイ)。だが、2試合目の「ザ・アメリカンエクスプレス」では予選落ち、続く「ファーマーズ・インシュランス・オープン」ではトータルイーブンパーの64位タイと納得のいく成績とはならなかった。「これだけ跳ね返されてすごく悔しいなと思った。PGAで絶対に勝ちたいという気持ちがすごくあるので、早く行きたいです」。ここでも“絶対に”を強調して、勝気をみせた。今年は日本ツアー賞金ランキング2位の権利で、欧州ツアーへの出場権を獲得している。「ぼくの順位では出られる試合があまりないので、何試合かチャンスがあればトライしてみようかなと思っています」と、出場できる機会があれば挑む予定。初戦はまだ未定だが、「3月になるかなと思います」とスケジュールを組んでいる。昨季ポイントランキングで上位に入って米国男子ツアーの切符を手にした久常涼のようなルートを頭にいれながら、「自分の調子や気持ち次第では、今年のQスクールを受けようと思っています」と米予選会にも出場する意思も明かした。目指す舞台に向けて、新たに挑戦する1年間となる。海外での目標とは別に、もちろん、日本ツアーでの目標もある。「国内は開幕戦から行きます。全部ではないかもしれないけど、海外との兼ね合いを見ながら16試合以上は出る予定。少ない試合数のなかでも賞金王を狙いに行こうと思っています」。昨年は中島啓太に続く2位で終えたが、昨季よりも出場する試合数が減るなかでもトップの座を狙いに行く。そんな2つの目標を達成するために、このオフに挙げた課題は「ロングアイアンの精度」を上げること。そのなかでも特に「ドライバー、フェアウェイキープ率」の精度アップに取り組んでいく。「飛距離ももっともっと伸ばしていきたい。トレーニングや練習など、全て意識を高く持ってやれると思うので、頑張ります」と、この3連戦でモチベーションはさらに高まった。精度を上げていくために、クラブも調整をかける予定だ。「ドライバーも10K(G430 NAX 10K)をもう一度打って試していきます。アイアンとかもキャビティを入れてみようとも考えています」と、新ギアをテストしながら次戦に向けて準備を整えていく。日本ツアー初戦は開幕戦「東建ホームメイトカップ」(3月28日開幕)になる。狙うはもちろん優勝だ。欧州と日本を股にかけながら、「どんなことがあっても笑顔で」、果敢に挑んでいく。(文・高木彩音)

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