日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)は19日、2024年のトーナメント日程を発表。レギュラーツアーは今年と比べ1試合減の全37試合を開催することになった。この日発表された新スケジュールの主なポイントを、ここでまとめてみよう。
■試合数が減少スケジュールから名前がなくなったのは、今年7月27〜30日まで行われていた「楽天スーパーレディース」。レギュラーツアーでは、メジャー以外で唯一となるJLPGAの主催大会で、特別協賛を楽天グループが務めてきた。21年に第1回大会が行われたが、4度目の開催はなかった。代替トーナメントもなく、小林浩美会長いわく「猛暑対策など総合的な判断から空き週に」なる。これにより今季はシーズン中のオープンウィークがわずか1週間しかなかったが、来季は2週設けられることになる。■“5年ぶり”に賞金総額が減少レギュラーツアーの賞金総額は44億円。これは45億1734万円だった今年に比べ、1億1734万9000円減となる。そのうち1億円は、前述した楽天スーパーレディースの消滅分。残りの1734万9000円はというと、日本開催の米国女子ツアー「TOTOジャパンクラシック」の換算レートを1ドル=140円に設定したため生じたもの。総額200万ドルという点に変更はないため、実質的に1試合なくなったことによって生じた差異だ。なお、コロナ禍により2年間が統合された20−21シーズンの翌年にあたる22年を除くと、国内女子ツアーの賞金総額が減少するのは18年以来のこと。■コニカミノルタ→ソニーに大会名が変更されるのは4大会。そのうち大きな変更が、国内メジャーの「日本女子プロ選手権」だ。今年まで27年に渡りコニカミノルタの名が冠されていたが、来年はソニーが引き継ぎリニューアルされる。また昨年から「リシャール・ミル ヨネックスレディス」として行われた大会が「ヨネックスレディス」に戻るなどの変更点がある。【大会名が変更される4試合】「明治安田生命レディス ヨコハマタイヤゴルフトーナメント」→「明治安田レディス ヨコハマタイヤゴルフトーナメント」「Tポイント×ENEOSゴルフトーナメント」→「Vポイント×ENEOSゴルフトーナメント」「リシャール・ミル ヨネックスレディス」→「ヨネックスレディス」「日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯」→「ソニー 日本女子プロ選手権」■難関・小樽も変更開催コースが変更される大会は『10』。そのなかには、「リゾートトラストレディス」や「日本女子オープン」など、毎年会場を変えるサーキット大会も含まれる。大きく変わる大会のひとつが、8月に行われる「ニトリレディス」。2015年から使用され、ツアー屈指の呼び声も高い難関・小樽カントリー倶楽部(北海道)から、10〜13年の開催地で同じ北海道の桂ゴルフ倶楽部に変更される。【開催コースが変更される10試合】「富士フイルム・スタジオアリス女子オープン」 石坂ゴルフ倶楽部(埼玉県)「ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ」 茨城ゴルフ倶楽部 東コース(茨城県)「ブリヂストンレディスオープン」 袖ヶ浦カンツリークラブ 袖ヶ浦コース(千葉県)「リゾートトラスト レディス」 関西ゴルフ倶楽部(兵庫県)「ヨネックスレディスゴルフ」 ヨネックスカントリークラブ(新潟県)「ニトリレディスゴルフトーナメント」 桂ゴルフ倶楽部(北海道)「ゴルフ5レディス」 ゴルフ5カントリーみずなみコース(岐阜県)「ソニー 日本女子プロ選手権」 かねひで喜瀬カントリークラブ(沖縄県)「日本女子オープンゴルフ選手権」 大利根カントリークラブ 西コース(茨城県)「TOTO ジャパンクラシック」 瀬田ゴルフコース 北コース(滋賀県)■リランキングのタイミングは?QTから出場権を得た選手たちの出場優先順位を、獲得ポイントに応じてシーズン途中に変えるリランキングは今年ももちろん実施。そして、そのタイミングも今年と同じだ。第1回は6月14〜16日開催の「ニチレイレディス」終了後で、第2回が9月20〜22日の「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」後。ただ、第1回までの試合数は今年と同じだが、第2回までは楽天スーパーレディースがなくなったことにともない1試合減少する。■下部ツアーにも変更あり下部のステップ・アップ・ツアーも4試合減少し、全19試合でスタート。そのうちの「かねひで美やらびオープン」は、開催コースのかねひで喜瀬カントリークラブが日本女子プロ選手権で使用されるため“休止”になる。中止になったのは「ラシンク・ニンジニア/RKB レディース」、「ルートインカップ 上田丸子グランヴィリオレディース」、「日台交流うどん県レディース」の3試合。ただ、小林会長は「いま準備中のものもある」と、今回があくまでも契約締結した大会を発表しただけ、と含みをもたせた。また初めてステップ・アップ・ツアーでリランキングが行われる。開催時期はシーズン13戦目の「Sky レディースABC杯」(9月24〜27日)後。ただ前年度・当該年のステップ優勝者、前年度のプロテスト合格者やファイナルQT進出者らは対象外になるため、主にQTランク105位以下で条件を満たしていない選手たちが、終盤戦の出場権を争うことになる。■レジェンズツアーが“倍増”45歳以上の女子プロゴルファーを対象に、04年から行われているシニアツアー(08年から名称はレジェンズツアー)が、今年の3試合から6試合に倍増。記録を見ると、これまでの最多は14、17、18年の5試合だったため、来年が過去最多となる。賞金総額も1億1100万円で5450万円アップ。主要カテゴリーで唯一増額した。
■2024JLPGAツアー日程日程 大会名 会場 賞金2/29〜3/3 ダイキンオーキッドレディス(琉球GC・沖縄県) 1億2000万3/7〜3/10 明治安田レディス ヨコハマタイヤゴルフトーナメント(土佐CC・高知県) 1億3/15〜3/17 Vポイント×ENEOS ゴルフトーナメント(鹿児島高牧CC・鹿児島県) 1億3/22〜3/24 アクサレディスゴルフトーナメント in MIYAZAKI(UMKCC・宮崎県) 1億3/28〜3/31 ヤマハレディースオープン葛城(葛城GC 山名C・静岡県) 1億4/5〜4/7 富士フイルム・スタジオアリス女子オープン(石坂GC・埼玉県) 1億4/12〜4/14 KKT杯バンテリンレディス(熊本空港CC・熊本県) 1億4/19〜4/21 フジサンケイレディスクラシック(川奈ホテルGC 富士C・静岡県) 8000万4/26〜4/28 パナソニックオープンレディース(浜野GC・千葉県) 8000万5/2〜5/5 ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ(茨城GC 東C・茨城県) 1億2000万5/10〜5/12 RKB×三井松島レディス(福岡CC 和白C・福岡県) 1億2000万5/16〜5/19 ブリヂストンレディス(袖ヶ浦CC 袖ヶ浦C・千葉県) 1億5/23〜5/26 リゾートトラスト レディス(関西GC・兵庫県) 1億4000万5/31〜6/2 ヨネックスレディス(ヨネックスCC・新潟県) 9000万6/6〜6/9 宮里藍 サントリーレディスオープン(六甲国際GC・兵庫県) 1億5000万6/14〜6/16 ニチレイレディス(袖ヶ浦CC・新袖C・千葉県) 1億6/20〜6/23 アース・モンダミンカップ(カメリアヒルズCC・千葉県) 3億6/27〜6/30 資生堂 レディスオープン(戸塚CC 西C・神奈川県) 1億2000万7/4〜7/7 ミネベアミツミ レディス 北海道新聞カップ(真駒内CC 空沼C・北海道) 1億7/18〜7/21 大東建託・いい部屋ネットレディス(ザ・クイーンズヒルGC・福岡県) 1億2000万8/2〜8/4 北海道 meiji カップ(札幌国際CC 島松C・北海道) 9000万8/9〜8/11 NEC軽井沢72ゴルフトーナメント(軽井沢72G北C・長野県) 1億8/16〜8/18 CAT Ladies 2024(大箱根CC・神奈川県) 6000万8/22〜8/25 ニトリレディス(桂GC・北海道) 1億8/30〜9/1 ゴルフ5レディス(ゴルフ5CみずなみC・岐阜県) 7000万9/5〜9/8 ソニー 日本女子プロゴルフ選手権大会(かねひで喜瀬CC・沖縄県) 2億9/13〜9/15 住友生命Vitalityレディス 東海クラシック(新南愛知CC美浜C・愛知県) 1億9/20〜9/22 ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン(利府GC・宮城県) 7000万9/26〜9/29 日本女子オープン(大利根CC 西C・茨城県) 1億5000万10/4〜10/6 スタンレーレディスホンダゴルフトーナメント(東名CC・静岡県) 1億2000万10/11〜10/13 富士通レディース(東急セブンハンドレッドC・千葉県) 1億10/17〜10/20 NOBUTA GROUP マスターズGC レディース(マスターズGC・兵庫県) 2億10/25〜10/27 樋口久子 三菱電機レディス(武蔵丘GC・埼玉県) 1億10/31〜11/3 TOTO ジャパンクラシック(瀬田GC 北C・滋賀県) 2億8000万11/8〜11/10 伊藤園レディス(グレートアイランド倶楽部・千葉県) 1億11/14〜11/17 大王製紙エリエールレディス(エリエールGC松山・愛媛県) 1億11/21〜11/24 JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ(宮崎CC・宮崎県) 1億2000万※日本女子オープンゴルフ選手権の賞金総額は2023年度実績※TOTO ジャパンクラシックは200万ドルを1ドル140円で計算
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