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「飛ばないボール」採用の正式発表を受けてPGA、LPGAツアーの反応は?

R&AとUSGAが6日、2028年から「飛ばないボール」をプロとエリートアマチュアで採用、2030年からはアマチュアゴルファーにも施行されることを発表した。それを受けて、米PGAツアー、DPワールド(欧州)ツアー、米LPGAツアーがそれぞれステートメントを出している。4年後の施行に向けてはまだ論争が続きそうだ。

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PGAツアーは「この決定に至るまでの過程において、我々はUSGAとR&Aに多くの意見を提供してきた。その多くが決定に反映されている。しかしながら新たに設定されたボールテストのヘッドスピード、時速125マイル(=55.88m/s ※これまでは時速120マイル)は、PGAツアーのレーダーが分析してきたデータから行き過ぎだと感じている。PGAツアーは選手理事会、ポリシーボードと連携して、今後もUSGA、R&Aに情報を共有していく」とし、規制するスピードの数字に疑問を呈した。 一方、欧州ツアーは「R&AとUSGAがゴルフの統括に尽力していることに感謝している。またこの問題に多くの時間を費やした。彼らがゴルフのルールを作るのだから、彼らが到達した決定を尊重したい」とした。 また、LPGAツアーは「USGAとR&Aのリーダーシップをとても尊重している」としながらも「女子ゴルフにおいて飛距離が問題だとは感じていない。この複雑な問題にUSGAとR&Aが長期的な成長を見据えてほしいと考えている。USGA、R&Aが以前に提案していた(採用を選択できる)モデルローカールルールとしてではなく、1つのルールにすることは女子ゴルフにとっても重要なことだと考えている。今後もLPGAツアーはUSGA、R&Aと協力してリクリエーション、ジュニア、アマチュア、プロとすべてのレベルの女子ゴルフの支援していきたい」とステートメントを発表した。 当初は女子ゴルフには適用されないと見られていたボールの飛距離制限だが、今回の発表は2028年1月から男女ともにプロ、エリートアマチュアに適用、2030年にすべてのアマチュアも対象となる。(文・武川玲子=米国在住)

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