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変化に“疲れた…” B・デシャンボーがほっそりの理由を明かす「5000→2900カロリーに変えた」

<全米プロゴルフ選手権 初日◇18日◇オークヒルCC(米ニューヨーク州)◇7394ヤード・パー70>ほっそりとしたブライソン・デシャンボー(米国)が6バーディ・2ボギーの「66」で回り、暫定ながら首位と1打差の2位で初日を終えた。コロナ禍で驚異的な肉体改造を行い、筋骨隆々となった姿はもうない。

かつてはムキムキだったデシャンボー【写真】

「変わることに疲れた」。飛距離の魅力にとりつかれ、肉体改造を行った。コース内でも常にプロテインを持ち歩き、養分摂取は1日5000キロカロリーを超えていた。「検査をしたらコーン、小麦、グルテン、乳製品のアレルギーだった。どれも好物。それが摂れなくなって、今は1日2900くらい」と食を見直したことで、一気に体に変化が起きた。肉体改造のすえ2020年の「全米オープン」では初のメジャータイトルも獲得。深いラフをものともせず、平均327ヤードの飛距離で難コースをねじ伏せた。数年はこのスタイルが定着していたが、手首をケガするなど、体にも悪影響が出たため、あらゆる面を見直し。昨夏に「LIVゴルフ」に移籍したことで、時間的余裕ができたことも幸いした。いまではすっかり“健康的”な姿に戻っている。「スピードも落ちていない」と、痩せたことで飛距離が落ちることもなく、この日も計測ホールでは347ヤードを記録。最大の武器を失うことなく、元々の持ち味だった正確なアイアンショットも取り戻せたことに笑顔がはじけた。「このコースはグリーンに転がり上げることが難しいホールがある。キャリーで攻めないといけないから、ラフからは打ちたくない」。難易度の高い18番は500ヤード近いパー4ながら、グリーン手前が大きくくぼんでいる。デシャンボーが言うようにキャリーでグリーンを捉え、なおかつ止めないといけないロケーション。なおさらデシャンボーのスタイルに合っているコースとも言えそうだ。ワンレングスアイアン、マッチョマンへの変貌など、話題に事欠かなかったデシャンボーもLIV移籍ですっかり露出が減ってしまった。しばらくは20年全米オープン勝利の資格でメジャー大会には出場できるが、LIVに残る限りは今後もPGAツアーで見ることはない。この好発進を生かして全米プロも制覇となれば、メジャーへの出場資格、そして現在214位まで下がった世界ランキングも上げることが可能。「やっと戻ってこられた」と笑顔を見せたお騒がせ男。このままビッグタイトル獲得まで突っ走りたい。

<ゴルフ情報ALBA Net>