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プロとして初のレギュラーツアー 最年少18歳・藤井美羽が地元で目指す予選突破

<ブリヂストンレディス 初日◇18日◇中京ゴルフ倶楽部 石野コース(愛知県)◇6573ヤード・パー71>昨年のプロテストで唯一、現役の高校生として合格を果たした藤井美羽は今大会がプロとしてのレギュラーツアーデビュー戦となった。名古屋市出身のため、ジュニア時代からこのコースでは何度もプレー経験があるが、ツアーのセッティングに苦しみ、4オーバーの99位タイ発進。この位置からまずは予選通過を目指して、2日目を迎える。

シブコ、走る【大会フォト】

藤井は昨年11月1〜4日に行われた最終プロテストを4位タイの好成績で合格。2週間後のレギュラーツアー「大王製紙エリエールレディス」(51位タイ)に出場したが、プロテスト合格者の入会日は翌年1月1日となるため、まだアマチュアとしての出場だった。今年に入り、高校卒業、大学入学などを経て、ステップ・アップ・ツアー5試合を経験(最高は20位)。今回はようやく迎えた初のレギュラーツアーだ。初日は2バーディー・6ボギーの「75」。「距離が長くて届かないホールもあるのでパーオンするのが難しかったです。天気が良くて、グリーンも硬く速くなっていきました」。自己申告による飛距離は「普段は220ヤード、振ったら230ヤード」。3、13番で行われている今大会の初日の計測では214.5ヤード。前回の2021年大会ではパー5だった443ヤードの13番パー4、415ヤードの3番パー4はドライバー、3番ウッドとつないでもグリーンに届かず、いずれもボギーとした。レギュラーツアーで活躍するためには飛距離アップは必須の課題となりそうだ。ステップ・アップ・ツアーでは初日に好スタートを切ることが多いが、そこから順位を上げて大会を終えたのは1試合だけ。「最終日の平均スコアが75台なので、そこは課題です。コーチには日に日に、コースが分かってきて、あっちはダメ、こっちはダメと難しく考え過ぎると言われています。消極的にならないように前向きにプレーしたいです」。初日に出遅れた今回はより積極的にならざるを得ないだろう。現時点でカットラインとは3打差。上位陣のプレーとともに、初日は大好きなアニメ「ハイキュー!!」のタオルを手にプレーした18歳の最年少プロが得意のアイアンショットを武器に予選通過に向けて、どこまで巻き返せるのかにも注目したい。(文・田中宏治)

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