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「ふたりで協力してスコアを作れたら」葭葉ルミは熊本の頼れる“後輩”と7年ぶりVへ

<KKT杯バンテリンレディス 2日目◇15日◇熊本空港カントリークラブ(熊本県)◇6523ヤード・パー72>葭葉ルミが熊本で優勝争いに名乗りをあげた。6バーディ・1ボギーで2日目ベストスコアの「67」をマークし、首位と2打差のトータル6アンダー・単独3位に順位を上げた。

楽しそう! タッグ再結成のルミ&星【写真】

強風、雨、霧などが目まぐるしく変わる天気でタフなコンディションとなった一日。それでもボギーは最も難易度の高い10番のみに留め、「ショットがついてくれていいパットも決まってくれた」と獲りも獲ったりの6バーディ。持ち味の飛距離を生かして「どんどん狙っている」という4つのパー5では、3つのバーディを記録。最終18番では残り225ヤードからグリーン左エッジまで運んで、手堅く伸ばした。昨季のメルセデス・ランキングは60位で惜しくもシードを逃し、今季はQTランキング6位の資格で参戦している葭葉。シード獲得がかかった昨年11月、自身最終戦「大王製紙エリエールレディス」では「今週から球筋を変えまして…フェード2日目です!」と思いがけない言葉も飛び出していたが、徐々にショットのイメージがついてきているという。特に先週から好調だというアイアンショットは「シャフトを替えて軽くしたり、イメージをフェードにしているのがハマってくれている」とスコアメイクに貢献。パーオン率は初日18ホール中16回、この2日目は惜しくも数回だけエッジに留まったとはいえ14回を記録。2日間の合計(30回)は全体1位につけている。さらに心強いのは、隣で支えてくれるキャディの存在。“熊本といえば”と言わんばかりに例年に引き続き、舞台の熊本空港カントリークラブの研修生でもあった山崎星さんとタッグを組んだ。会話を楽しみながら、「とってもプレーしやすいですね。コースのことも分かってますし」と頼れる“相棒”であるだけでなく、「小さくて後輩だからわたしのプレーを見せられるようにはしてた」と“先輩”として見せたい背中もある。「頼れるところもあるので、ふたりで協力してスコアを作れたらいいなと思います」と語りながら迎える最終日。「めっちゃ気になっている」リランキングに向けた上位フィニッシュだけでなく、2016年「ニッポンハムレディース」以来となる7年ぶりのツアー2勝目もつかめる位置にいる。「優勝を意識できるところまで伸ばせたので、負けないようにあすも同じプレーができたら」と意気込み、2年8カ月ぶりの最終日最終組入りに力を込めた。(文・笠井あかり)

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