<富士フイルム・スタジオアリス女子オープン 最終日◇9日◇花屋敷ゴルフ倶楽部 よかわコース(兵庫県)◇6435ヤード・パー72>悪天候の影響で36ホールに短縮された国内女子ツアー第6戦。単独トップからスタートした昨季の年間女王・山下美夢有が4バーディ・ボギーなしの「68」をマーク。トータル9アンダーで逃げ切り、昨季の最終戦以来となる通算7勝目を地元・関西で飾った。
最終ホールまで競っていた岩井千怜がボギーを叩いて勝利を決めたが、終始安定したプレーが光った山下。クラブセッティングは、11月の最終戦「JLPGAツアーチャンピオンシップリコー杯」優勝時からアイアンが最新モデルの『ZX5 Mk II』に変更している。「去年とあまり変わらないプレーができているかなと思います。構えた感じがよかった」とそのチェンジに踏み切った理由を話した。そんななか、「実はシャフトスペックをSRからRにスペックダウンする提案をしていた」と明かすのは、フジクラのツアー担当者だ。「先日『しなりを感じて打てる』、『球が高く上がりやすくなる』という目的で、全体的にスペックダウンを試みて、ドライバーとフェアウェイウッドにスピーダーNXグリーンの『50R』、ユーティリティにベンタスHYの 『70R』をテストしました。ただ、安定感の面を優先し、昨年と継続して『50SR』と『70S』を使用しています」(フジクラ・ツアー担当)ジュニア時代からよく知り、過去には同大会の「ジュニアカップ」で2度優勝しているこの開催コース。「砲台グリーンが多くて、グリーンの手前を使えない。しっかり高さのあるショットが必要になる」と攻略ポイントを挙げて警戒していた。だが、終わってみればパーオン率は36ホール中28回で3位、フェアウェイキープ率も28ホール中23回で2位として、ショットが高次元で安定していた。最終18番ホールも残り170ヤードから5番ユーティリティで「会心の一打」を放ち、ピン手前1.5メールに突き刺して決着をつけた。【山下美夢有の優勝セッティング】1W:スリクソンZX5 Mk II(8.5°スピーダーNXグリーン50SR)3,5W:スリクソンZX Mk II(15,18°スピーダーNXグリーン50SR)4,5U:スリクソンZX Mk II(22,25°ベンタスHY70S)6I?PW:スリクソンZX5 Mk II48,52,58°:クリーブランド RTX6 ZIPCORE(MY RTX)PT:リアライズ SQUAD プロトタイプBALL:スリクソンZ-STAR XV
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