年間(2021年12月から2022年11月)の売り上げデータを調べると、ウッド部門では『ステルス』『ローグST』『G425』が上位を占めていたが、アイアン部門では『ゼクシオ12』が1位で、2位が『ゼクシオレディス』。そしてウェッジ部門ではボーケイ『SM9』がダントツの1位だった。この結果についてヒマラヤスポーツ&ゴルフ高崎店のゴルフ担当・石川昭さんに話を聞いた。
「アイアンセットはドライバーに比べて使用期間が長いので、購入するときは失敗したくないという気持ちが強い。だから、はじめて買う海外メーカーよりも、昔1度使ったことがあったり、ブランド的に馴染みがある『ゼクシオ』のほうが信頼度が高いので購入しやすいのだと思います。また、女性ゴルファーの場合は男性のパートナーやレッスンで教わっているコーチから『ゼクシオなら間違いないよ』という感じで薦められて買う人が多いです」
さらに価格のバランスが変わったことも『ゼクシオ』人気の一因だと、石川さんは語る。
「数年前までは国内メーカー、特に『ゼクシオ』のアイアンは海外メーカーより高かったです。しかし、今は価格が変わらなくなってきたどころか『ゼクシオ』よりも海外メーカーのほうが1本当たりの価格が高くなってきました。その結果、『ゼクシオ=高い』という印象がなくなりつつあると思います」
ウェッジのボーケイ『SM9』に関しては、どうなんだろう。
「昔からボーケイシリーズは不動の人気ナンバーワンという感じですが、『SM6』以降はさらに購入者が増えてきた印象です。お店側としてもロフトバリエーションが豊富なのでお客さんにも薦めやすいです」
石川さんは23年以降は国内メーカーよりも海外メーカーのクラブが価格が高くなる可能性があると指摘。そうなると10万円を超えるアイアンセットの場合、ますます国内メーカーが台頭する可能性は高いだろう。
■アイアン年間売り上げランキングトップ3
1位 ダンロップ ゼクシオ12
2位 ダンロップ ゼクシオレディス
3位 テーラーメイド ステルス
■ウェッジ年間売り上げランキングトップ3
1位 タイトリスト ボーケイSM9
2位 フォーティーン DJ-5
3位 クリーブランド RTX ZIPCORE
※データ提供:矢野経済研究所
※集計対象期間:2021年12月〜2022年11月
※国内約1,100店のPOSを中心とした実売データを集計・分析
※マークダウン品は除く
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