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「今後も最大限に応援していきたい」金メダリスト・室伏広治長官が馬場咲希、蝉川泰果らに伝えたこと

16日、日本ゴルフ協会(JGA)ナショナルチーム慰労会が都内で行われた。慰労会の前に、スポーツ庁長官を務めるアテネ五輪ハンマー投げ金メダリストの室伏広治氏とJGAナショナルチームヘッドコーチのガレス・ジョーンズ氏、中島啓太、蝉川泰果(せみかわ・たいが)、馬場咲希、橋本美月が集まり、特別座談会が開かれた。

自らも競技生活を20年以上続け、世界を代表するアスリートだった室伏氏。いまをときめく若手ゴルファーにアドバイスを送るなど、会は和やかに進んだ。

オリンピックへ出場意欲がある馬場は、室伏氏にオリンピックと普通の試合の雰囲気についての違いを聞いた。「なにが違うかというと、一番は国を背負っているということ。普段楽しめないこともあるので、ぜひ楽しんでほしいですね」と答え、馬場も今後の「五輪出場を目指したい」と気持ちを新たにした。

アマチュアとして2勝を挙げプロ転向。その後は思うようなプレーができていないと話す蝉川は、調子が悪い時の考え方について室伏氏にアドバイスを求めた。「同じ動作を続けるスポーツだからこそ悪くなる時や、わからなくなるときがある。変化に応じて対応できるようにすることが大事ですね。失敗しても気持ちの切り替えが早くできるのが一流の選手の強さです」とアスリート目線の答えを返した。

トッププレーヤーとしての責任について室伏氏は、「社会にインパクトを与える存在だと思うし、素晴らしい影響を与えられる存在。どれだけ、自分の良さを出して愛されるような選手でいられるのかが大事ですね」と心構えを伝授。それを聞いた中島は、「世界基準を意識してゴルフだけではなくアスリートとしてトップを目指していきたいです」と強い眼差しで語った。

最後に室伏は「ジョーンズ氏から『熱意』、『joy』というキーワードが出ていましたが、本当にスポーツというのは喜びであって、楽しいことだと思います。皆さんにはそれを体現していただきたい。今後も大いに期待していますし、今後も最大限に応援していきたい」とエールを送った。(文・高木彩音)

<ゴルフ情報ALBA.Net>

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