中古クラブ在庫数55万本、中古クラブ買取、ゴルフ用品なら　ゴルフパートナー　オンラインショップへ

ゴルフのトーナメント会場は“ネタの宝庫”。ただ、そのすべてを伝えることはなかなか困難なこと…。そこで現場記者がコースを歩くなか“見た”、“聞いた”もののなかからちょっと気になった1つのテーマ、すなわち“ヒトネタ”をご紹介！ 今回は国内男子ツアー最終戦、「ゴルフ日本シリーズJTカップ」が行われている東京よみうりカントリークラブ（東京都）から。

練習日に堀川未来夢のバッグをのぞいてみると、エースのデカマレットのセンターシャフト『スコッティ・キャメロン ファントムX 6STR』のほかに、もう1本似たようなパターが入っていました。ヘッドの形もシャフトの入り方もほぼ同じ。エースパターと何が違うのか。本人に直撃しました。

「あれはカウンターバランスをグリップエンドに40グラムぐらい入れて、振りやすくしています。ただ、カウンターバランスが入っている分、ハンドダウンが強くなりやすいのと、少しヘッドが軽く感じてしまうので感覚が変わる。とりあえず、いい流れで来ているので、今週は換えないで、オフにいろいろやろうと思っています」

今季、「日本プロゴルフ選手権」と「マイナビABCチャンピオンシップ」と2勝を挙げているエースは継続とのこと。堀川と同い年で仲のいい今平周吾もシャフトを長くして上のほうにおもりを入れ、中尺用のグリップを余らせて握ることでストロークを安定させています。男子ツアーでは今平の影響もあって、今年はカウンターバランスのパターが流行りました。

そのなかで気になったのは、堀川のスペアパターのヒールにくっついている黒いポッチ。構えてみると、ちょうどシャフトに隠れてあまり気になりません。これはスコッティ・キャメロンの新しいテクノロジーかもしれない！　ということで、今度は男子ツアーでスコッティ・キャメロンのプロ担当を務める澤岩男氏に聞いてみました。

「手作り感がたっぷりで渋いでしょ。もともとここにシャフトがくっついていたんですよ。それをカットしてセンターに挿し直しています。堀川選手のヘッドのバックアップを作ろうと思ったら、センターのタイプが手元になくて、最終戦に間に合わなかったので急きょ作りました。もともとシャフトが挿さっていたところを樹脂と色で埋めたんです。なんか意味ありそうですよね」

さすがはパターの王様、スコッティ・キャメロン。取り繕ったように見せず、最初からデザインされたような仕上がり。シャフトが入っていた穴すらもカッコよく見せてしまうという“ヒトネタッ”でした。

<ゴルフ情報ALBA.Net>