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1年の締めくくりは3パットボギー 渋野日向子は7バーディのチャージも「すべてが飛んでった(笑)」

<JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ 最終日◇27日◇宮崎カントリークラブ(宮崎県)◇6487ヤード・パー72>

今年最後のラウンドは7バーディ・1ボギーの「66」。渋野日向子があがり18番で3パットボギーを喫したものの、会心のプレーを見せて激動の1年を締めくくった。

初日こそ3アンダーと好発進を決めたが、3日目までは表情も暗かった。この日は仲のいい青木瀬令奈とのラウンドということもあって朝から笑顔を見せた。3番まではパーを並べたが、4番で初バーディを奪うと、5番でもバーディ。8番パー3では1メートルにつけてバーディ。9番でも伸ばして勢いに乗った。

11番、13番のパー5でもバーディを奪取し、一気にリーダーボードを駆け上がった。16番ではロングパットを沈めてバーディ。そして迎えた難関最終ホール。しっかりとパーオンはしたが、終わりよければ…、と思ったところで最後は12メートルから3パットのボギーと綺麗には終わらなかったものの、最後は渋野らしい攻撃的なラッシュで1年の終わりを迎えた。

「もうすべてが飛んでった(笑)。よかった物すべて飛んでって、マジでイライラしかないっす」と怒りと自虐で振り返った最終ホール。それでも6つ伸ばしたが、これについても「自信を持ってすべてがよくていいスコアが出せたという発言はできない」と反省点が口をつく。

今季は米国女子ツアーを主戦場として優勝争いも経験した。それでも、中盤、そして最終盤では思うようなゴルフができずに落ち込むこともあった。そんななかで、最後のプレーは日本を選んだ。前週の米ツアー最終戦から強行軍での出場。最後の最後にスコアだけを見れば結果的にはよかったといえなくもない。

これでしばしのオフに入るが、課題は多い。「スタートダッシュがよかっただけに後半の失速に、だんだん気持ちが下がっていった」と振り返る今季。「来年は自分に自信を持って試合に臨みたい」と強化すべき部分を洗い出す作業に入る。

駆け抜けてきた米ツアー初年度での悔しさを胸に、新シーズンに向けて準備を積み上げて、自分を信じるところからやっていく構えだ。

<ゴルフ情報ALBA.Net>