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“渋野日向子劇場”に武蔵丘が熱狂!「帰ってきてよかった」 今季の3日間大会最多動員数を大幅更新

<樋口久子 三菱電機レディス 最終日◇30日◇武蔵丘ゴルフコース(埼玉県)◇6650ヤード・パー72>

渋野日向子は5カ月ぶりの出場となった国内ツアーを、トータル3アンダー・9位タイで終えた。前年覇者として連覇はならなかったが、見事トップ10入り。ただプレー面ではショットの課題など反省点を並べた。その一方で「すごい楽しかった。楽し過ぎたくらい(笑)」と、会場の雰囲気について話す時は笑顔が弾けた。

最終日には「68」をマーク。そのプレーを見守った多くのギャラリーが“渋野劇場”に酔いしれた。前半の11番や14番のようにベタピンショットでバーディを奪ったかと思えば、後半の1番や6番では10メートルのパットをねじ込む。そのたびに拍手と歓声を全身で浴びた。「スコアとしては締めがよかったから盛り上げるには盛り上げられたかなと思う。すごく帰ってきてよかった」と、ここは納得のいく部分だ。

決してギャラリーが多いとはいえない米国ツアーに比べると、熱狂ぶりの差は明らか。渋野も「自分の気持ちを代弁してくれるようなリアクションをされる方がたくさんいて、それがめちゃくちゃ聞いてて面白い。一緒に喜んだり、ため息をついてくれる環境は、アメリカでもあるけど(日本は)反応が違う」と感じた。そして「プレーが悪くてもすごくいい雰囲気で回らせてくれる」と気持ちを盛り上げてくれたギャラリーに感謝を述べる。

平日の金曜日に行われた初日から5587人が会場に詰め掛けた。さらに2日目は6602人、最終日は7046人と、週末にかけ尻上がりに伸びていったギャラリー数。新型コロナウイルスまん延防止対策のため、入場できる上限が決められた大会はあったものの、合計1万9235人というのは今季の3日間大会最多の客入りだった。

埼玉で千両役者ぶりを発揮した渋野は、今週も国内で「TOTOジャパンクラシック」を戦う。こちらは日本で唯一開催される米国女子ツアーで、三菱電機に出場した渋野と畑岡奈紗のほか、古江彩佳、笹生優花も出場。さらに世界ランク2位のアタヤ・ティティクル(タイ)や同5位のミンジー・リー(オーストラリア)ら、ワールドクラスのトップランカーもプレーする。予選落ちもない4日間ということもあり、今週は滋賀県が熱狂の舞台になることは間違いなさそうだ。

【今季の3日間大会・入場者数上位】

1位:樋口久子 三菱電機レディス(1万9235人)

2位:住友生命Vitalityレディス 東海クラシック(1万4054人)

3位:ほけんの窓口レディース (1万1478人)

<ゴルフ情報ALBA.Net>