すでに22〜23年シーズンが開幕しているPGAツアー。今季は大きく改革がされ賞金総額2000万ドル(約29億円)を超える超高額大会、“エレベーティッド・トーナメント”の9大会はすでに発表されているが、これらに加えられる4大会がまもなく発表される。米ゴルフウィーク誌が伝えている。
今季は“トップ選手”が年間を通じて、少なくとも「20試合」の出場することが約束されているシーズン。そのためPGAツアーは賞金総額を大幅に増額、8月の最終戦、ツアー選手権でジェイ・モナハン会長が満を持して発表した。すでに発表されている9大会は以下の通り。
・セントリー・トーナメント・オブ・チャンピオンズ(※出場人数が少ないため賞金総額1500万ドル)
・ジェネシス招待(賞金総額2000万ドル)
・アーノルド・パーマー招待(賞金総額2000万ドル)
・プレーヤーズ選手権(2500万ドル)
・WGCデルマッチプレー選手権(賞金総額2000万ドル)
・メモリアルトーナメント(賞金総額2000万ドル)
・フェデックス・セントジュード選手権
・BMW選手権(賞金総額2000万ドル)
・ツアー選手権(フェデックスボーナス・7500万ドル)
これらに加えて賞金総額2000万ドルとなる4大会は
・松山英樹が16、17年に連覇したWMフェニックスオープン
・TBCヘリテージ
・ウエルズファーゴ選手権
・トラベラーズ選手権
となる見込みという。現在は決定の最終段階で、今週中にも選手会とミーティングが行われる予定と伝えられた。
これらの4大会は毎年ローテーションが行われ、来季はまた違う4大会なることでトップ選手出場の大会が偏らないようにと大会スポンサーに配慮する。高額賞金大会の設立はもちろんサウジアラビアがバックアップする超高額賞金ツアーの「LIVゴルフ」への対抗措置で、8月、タイガー・ウッズ(米国)、ロリー・マキロイ(北アイルランド)らトップ選手が集まったミーティングで話し合われたもの。
これら“エレベーティッド・トーナメント”の計13試合に加え、メジャー4大会、さらに自身が選んだ3大会の年間計20大会に「トップ選手が参戦」とPGAツアーは発表したが、ジョン・ラーム(スペイン)などDPワールド欧州ツアーに参戦する一部の選手には「年間20試合の義務は多すぎる」と不安の声も上がっている。(文・武川玲子=米国在住)
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