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24歳・小祝さくらはもうベテラン? 10代の活躍に「年齢的にけっこう上な気が…」

<日本女子オープン 初日◇29日◇紫カントリークラブ すみれコース(千葉県)◇6839ヤード・パー72>

自身初のメジャー優勝へ好発進だ。今年でプロとして5度目の出場となる小祝さくらは、午前組としてスタートした初日に5バーディ・1ボギーの「68」をマーク。快調な滑り出しを見せた。

前半の13番パー4で、123ヤードから1メートルにつけてバーディ先行。続く14番ではバンカーから寄せきれずにボギーとしたが、すぐさまバウンスバックに成功した。難易度が高いホールが並ぶインコースを1アンダーで折り返すと、アウトの後半は3バーディ。「ティショットが安定していたのが大きかった。グリーンがいつもより速くてタッチが難しいけれど、良かったかな」といつも通りの落ち着いた声で振り返った。

最近では、ここぞという場面で池ポチャ、OB、ダブルボギー…。流れに乗り切れていない場面も多くみられていた。だが、この日は終始安定していた。「後半はあまり納得いくショットが打てなかった。大きいミスではないけれど狙っている球が出なかったり。でも、毎回うまくいくわけじゃないので」ときょうのラウンドには「90点」の好評価。それでも「5〜6メートルのチャンスが決めきれなかった。あまり入るような距離でもないから、なかなか…。でも、そういうのが入ってくれたら」と少し悔やむ様子も見せた。

2020年大会は原英莉花、21年大会は勝みなみが制しているこのナショナルオープン。20年大会は原と優勝争いを演じた小祝だが、それ以外はいずれも予選落ちを喫している。「間近で優勝争いをして“いつかは獲りたいな”という気持ちは強くなりました。でもメジャーだと思うとショットが上手くいかない。(女子オープンの)イメージはあまり良くなくて。メジャーとか考えないでいつも通りやっていこうかなあ」とゆるりと意気込んだ。

“黄金世代”のひとりである小祝も、気づけば24歳になった。19歳のメジャーチャンピオンも誕生している今シーズン。自身の“立ち位置”も考えている。「10代の若い子が勢いがあるので、自分も年齢的にけっこう上な気がしてきました」。24歳はまだまだ若いはずだが、それよりも5歳年下の選手らの勢いには目を見張る。肉体面にも変化を感じていると言い、「ラウンド後の疲労感とか。傷の治りも遅くなりました」とちょっぴり苦笑した。

とはいいつつ、ツアーを引っ張っている“主力”であることは間違いない。今季はツアー1勝を挙げており、「まずは2勝目」と複数回優勝を目標にしている。あまり相性の良くない、と感じている大会での好発進。「まずはティショット。どれだけフェアウェイに置けるかが大事」とショットメーカーが精度に磨きをかけていく。5月には20歳の山下美夢有、9月には19歳の川崎春花が制しているメジャー大会。“24歳のベテラン”がその前に立ちはだかる。

<ゴルフ情報ALBA.Net>