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平均飛距離333y超えに、608yも楽々2オン “規格外”の河本力はダボフィニッシュも週末爆発の予感

<パナソニックオープン 2日目◇23日◇小野東洋ゴルフ倶楽部(兵庫県)◇7113ヤード・パー72>

平均飛距離333ヤード超の怪物ルーキーが、予選落ちのピンチから爆発。第1ラウンドで1オーバー・91位タイと出遅れた河本力は、この日1イーグル・6バーディ・1ダブルボギーの「66」で回り、トータル5アンダー・33位タイで週末を迎える。

雨が降りしきるなか、規格外の飛距離を十分に発揮した。10番から出た河本は13番パー4でバーディ先行すると、567ヤードの15番パー5は2打目でグリーン奥のエッジまで運び、3打目を50センチに寄せてバーディ。トータルアンダーパーの世界に入った。続く458ヤードの16番パー4ではドライバーをかっ飛ばして、ピンまで残り110ヤードに。「いいショットが打てた」という54度の2打目は、手前から転がってカップイン。一気に2打スコアを縮めて、近くにいたギャラリーとハイタッチを繰り返した。

後半のアウトに入っても手綱は緩めない。5番パー5はグリーン横のエッジからの4打目はカップの淵で止まりかけたが、最後のひと転がりでカップに消えると、6番、7番でもバーディを決めて3連続。トータル7アンダーまで伸ばしたが、上がりの9番パー4はフェアウェイバンカーからの2打目をグリーン奥に外して3打目、4打目のアプローチをミスするなど痛恨のダブルボギー。それでも決勝ラウンド行きは決めた。

「最後はボギーでもいいと思ったが、4打目が下手でしたね。17ホールまでは文句のつけところがないくらい。すごく満足のいくゴルフができていた」。最終ホールには肩を落としたが、決勝ラウンドの爆発を予感させるには十分な17ホールだった。

今大会のドライビングディスタンスは2日間を終えて、333.75ヤード。第1ラウンドでは608ヤードのパー5も2打目は2アイアンで2オンに成功するなど、破壊力は抜群。「長いクラブは、以前はドローで飛距離を出していましたが、今は方向性を考えてフェードめに打っています」と球筋を替えた作戦が奏功している。日本で開催する米国男子ツアー「ZOZOチャンピオンシップ」の出場権を獲得するためにも上位進出を狙う。(文・小高拓)

<ゴルフ情報ALBA.Net>