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9位にジワリ上昇の石川遼 目標は「明日の前半が終わったところで決めたい」

<フジサンケイクラシック 3日目◇3日◇富士桜カントリー倶楽部(山梨県)◇7541ヤード・パー71>

2年前に取り組み始めたスイング改造が固まりだし、コースでも思い通りのショットが増えてきた石川遼。直近の3試合は、20位タイ、4位タイ、16位タイと、本人が目標としている“トップ20”を外していない。そして今週、初日に1オーバー・69位タイと出遅れながら、2日目にトータル2アンダー・16位タイ、きょう3日目にトータル4アンダー・9位タイと、じわじわと上昇してきた。

この日は、1番から8番までパーを並べた。「本当にピンチなくパーオンできていて、2番で手前に外したのもすごくやさしいアプローチでした」と振り返る。前半、唯一パーオンできなかった2番パー3では、手前のピンに対して3ヤードグリーンに届かず、これは50センチに寄せて楽々パーとした。ほかのホールはすべてパーオン。9番でようやく2.5メートルを沈めて初バーディが来た。

「この流れで先にボギーがこないで、9番でいいショットから、いいパットでバーディが先行できた。すごく我慢したかいがあったし、メンタル的にも良い方向にいっている感じがします」

折り返して、11番でも2メートルにつけてバーディ。15番パー5でティショットを左の林に入れるミスから1つボギーを叩いたが、17番パー5でしっかり獲り返して、終始安定したプレーで18ホールを回り切った。

トップのパク・サンヒョン(韓国)とは7打差がついており、逆転優勝を狙うならビッグスコアが必要となる。「初日に(一時は)4オーバーでだいぶ傷を負っている身なので(笑)。目標を下方修正せざるを得ない状況だった。そのなかでは、自分の目標に近い順位にはいる」。目標のトップ20圏内ではあるが、大会3勝目はやや諦めムード。

「明日もいいショットといいパットを打つという、同じようなプランでやる。どこを目指すかはバーディが先行してくれたりとか、明日の流れによってですね。前半が終わったところで決めたい」。早めにパターが決まり出せば、面白い展開になるかも知れない。(文・下村耕平)

<ゴルフ情報ALBA.Net>