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1カ月で手放す人も? 大人気『ステルス』の“球が上がらない”悩みは、アップライトで解決!【ショップ店員に聞く】

今年2月に発売されるやいなや、爆発的な大ヒットを記録したテーラーメイド『ステルス』。カーボンフェースという分かりやすいテクノロジーが搭載された人気クラブには間違いないが、中古市場には“合わなかった”『ステルス』も多く存在する。実際、「1カ月で手放した」なんて話も聞こえてくる。

しかしそんな人でも、もともと付いている可変機能を使えば、エースクラブに早変わりするかもしれない。ゴルフパートナー八王子めじろ台店の村松輝貴店長に「ステルスが合わない」と売りに来るゴルファーに多い悩みと、その調整法について聞いた。

そもそも『ステルス』を持ち込む人に一番多いのは“球が上がらない”症状だ。「いつもロフト9度のドライバーを買っている人が、同じ9度を買って失敗するケースが多いです。もともと球が高い人は低くなって、低い人は上がりきらずにドロップするため、思ったような飛距離が出ません。これから購入を検討していて、9度を使っていた人は10.5度がオススメです」と村松店長は話す。

だからといって、「9度を買って合わなかったので、10.5度に交換してください」というわけにはいかない。9度でなんとかやりくりする方法は2つある。

「ありきたりではあるんですけど、球が上がらないのであれば、ロフトを上げていきます。ロフト9度のヘッドでも、最大+2度で11度にできるんです。はじめは『STD LOFT』にヘッドが入っているので、ここを正面として、『HIGHER』に向かって1目盛りずつシャフトを左に回していく。すると、+0.75、+1.5、+2度とロフトが増えていきます」

これは“ピンクラブフィッター”、“ミズノクラブフィッター”、“HONMA GOLF クラブフィッター”の認定書を持つクラブのスペシャリスト、村松店長でなくても試したことはありそう。では、もう1つの方法とは?

「ロフトを増やしてもダメなら、『STD LOFT』から180度グルッとシャフトを回して『UPRT』(アップライト)に合わせます。ロフトは『STD LOFT』と同じ9度のままなので、球が上がらない人がアップライトにしようとは普通は思わないですよね。でも、球が上がりやすくなる方も一定数います。

『UPRT』にした時点で、フェースが少し上を向く。実はアイアンもそうなんですよ。これで球筋が変わらなければ、今度は『HIGHER』に向かって1目盛りずつシャフトを右に回していく。アップライトにした上でロフト角を上げると、6、7割の人は球が上がるようになる。それでダメなら、シャフトを替えるという手もあります」

ライ角をアップライトにすると球が上がるというのは、試してみる価値がありそう。ちなみに、『ステルス』を売りにくるゴルファーの少数派の意見も面白い。

「『芯に当たってもいい気持ちがしない』という感想です。芯に当たっても、トゥ側やヒール側に当たってミスが出ても打感が一緒なので、『何か嫌』と言って売りに来る方がいますね」。これはさすがにカチャカチャでは解決できない。しかし『ステルス』に限らず、可変機能をうまく活用すれば、倉庫に眠っているドライバーがエースに昇格する可能性があるのかもしれない。

<ゴルフ情報ALBA.Net>