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鈴木愛の首位発進を支えたパター 6本のなかから「1回しか使ったことがない」モノを選んだ理由は…

<北海道meijiカップ 初日◇5日◇札幌国際カントリークラブ 島松コース(北海道)◇6557ヤード・パー72>

2番、3番で連続ボギーという苦しい出だしだった鈴木愛だが、その後は7バーディ・1ボギーの「68」でプレー。今季4度目となる首位発進を決めた。

スタート前の“ある選択”がこの好プレーを支えた。「きょう使ったパターは練習でも1回しか使ったことがないんです」。一般的なマレットタイプ、ヘッドが小さいマレットタイプ、アンサータイプと「5〜6本くらい」パターを持ち込んで今週の相棒を探していたが、その中から選んだのは、いままで馴染みのなかったソールがワイドなブレード型だった。

パッティングの名手・鈴木が大事にしているのは「切り返しのタイミング」。悪くなるとワンテンポ早く下りてきてしまうクセがあるというが、それを解消しようとテークバックで待つと、マレット型タイプではインパクトで手元が先行してヘッドが遅れてくる感覚があるという。

久々にバッグに入れた1本は、練習ラウンドではタッチがオーバーすることが多く「不安もあった」が、そのストロークは次々とカップに吸い込まれていった。この日のパット数は「26」で全体2位。「キャディさんから打つ前に『ここはすごく速いからタッチを合わせよう』と言ってくれるので自分も意識できました」と、心地いいリズムとフィーリングを感じている。

「チャンスについても決めきれない」と悩んでいたここ数試合だったが、上昇気流へ乗る糸口を見つけた。「きょうはスパッとラインを決めて打つことができました。あす以降もパッティングが決まれば、アンダーで回れて、スコアも伸ばすことができると思います」。バーディを積み重ね、一気に2位以下を突き放したい。

<ゴルフ情報ALBA.Net>