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リランキングまであと1試合 QT失敗から大逆転を果たすのは?

国内女子ツアー「ニッポンハムレディスクラシック」が、7月7日に北海道で開幕する。北海道シーズンがスタートするとともに、その裏ではもうひとつ、激戦が繰り広げられる。“リランキング”だ。

小祝さくら&堀琴音が新庄ビッグボスと記念写真?

通年のシード権を持たない選手をメルセデス・ランキング上位順に並び替え、その順位に基づき出場優先順位の見直しが行われるリランキング。第1回のリランキングまでノコスは今週の1戦のみ。さらに4日間大会とあって、ポイント(pt)配分も大きく、20位で30pt、30位で15pt、40位でも7.5pt獲得でき、ボーダーライン上からの浮上、一発逆転も可能だ。

第2回リランキングが行われる9月23日開幕の「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」まで、出場権を得るためには何位以内に入らなければならないのか。一例をあげると、「NEC軽井沢72ゴルフトーナメント」(8月12〜14日)や「ゴルフ5レディス」(9月2〜4日)はともに出場人数が108人で、うち主催者推薦枠が18人。そしてシード選手が50人強と考えると、残っている枠は40人程度。単純計算でいえば、リランキング40位に入っていることがフル出場への目安となってくる。

すでにリランキング突破を“当確”としているのは誰か。そしてそのボーダーラインにいる選手、QT失敗からカムバックを決めた選手は―?

現在、リランキングのトップに立つのは黄アルム(韓国)。開幕戦「ダイキンオーキッドレディス」の2位を含む、トップ10に5度もランクイン。ポイントを積み重ね、リランキング2位に立つささきしょうこを200pt以上突き放している。

そのささきは、前年の賞金ランキングまたはメルセデス・ランキングで51位から55位に入った選手に与えられる今季前半戦出場権で戦ってきたが、出場権の“延長”に成功。とはいえ、ささきのようにうまく行くケースばかりではない。このカテゴリーの選手には明暗が分かれており、2位のささきを初め、林菜乃子は18位、河本結は25位でリランキングを突破。一方で42位の鶴岡果恋はボーダーライン上、淺井咲希は58位につけ、厳しい状況になっている。

また、今季から国内ツアーに復帰した横峯さくらは35位。QTランキングは21位だったため一歩後退したともいえるが、フル出場については問題なさそうだ。

昨年のQTに失敗したある二人にも“当確ランプ”がついた。QTランキング87位だった金田久美子は出場試合は8試合のみに限られたが、216.68ptを獲得してリランキングは17位。同じく157位スタートだった辻梨恵も24位(180.30pt)に大きくジャンプアップ。わずかなチャンスをものにし、後半戦出場権を手中に収めている。

2度行われた昨年のプロテストに合格したばかりのルーキーの活躍にも注目だ。6月のプロテストにトップ合格を果たした佐久間朱莉は、QTランキング14位で前半戦にフル出場し、リランキングは343.57ptで3位。11月のプロテストトップ合格の尾関彩美悠はQTランキング58位と限られた出場機会のなかでも9試合に出場。6月の「宮里藍サントリーレディス」で最終日最終組でプレーし優勝争いを演じるなど成績を残し、リランキングは161.81ptで27位につけている。

そのほかリランキング突破が濃厚となっているルーキには阿部未悠、桑木志帆、佐藤心結、小倉彩愛、天本ハルカ、上野菜々子、内田ことこ、双子の姉妹である岩井明愛・千怜がいる。

一方、QTで上位につけていたものの、多くの試合に出場できる40位からもれてしまった選手もいる。QT1位だった下川めぐみはリランキング59位、QT5位だった永嶋花音は同72位につけており、出場優先順位を大きく下げている。東浩子は64位(QT15位)、新垣比菜は65位(QT19位)と苦しい後半戦となりそうだ。

ふるいにかけられる最後の戦い。だれが笑って、だれが泣くのか。優勝争いはもちろん、リランキング争いからも目が離せない。

<ゴルフ情報ALBA.Net>

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