<JAPAN PLAYERS CHAMPIONSHIP by サトウ食品 2日目◇24日◇西那須野カントリー倶楽部(栃木県)◇7036ヤード・パー72>
プロ3年目、22歳の織田信亮(のぶあき)が2日連続で「67」を並べてトータル10アンダー。暫定ながら首位と3打差の3位タイに浮上した。
レギュラーツアーの出場は10試合目のフレッシュマンだが、その名前は十分にインパクトがある。「会う人には絶対に聞かれます。もう慣れました」。戦国武将の織田信長との関係である。「調べても分からないので、一応関係ない、といっています」というのが答えだ。祖父が織田家の養子になったことは分かっているが、その先の家系はよくわからないというのが本音だ。
父は信久氏。「“信”は固定のようです。“亮”は父親が(三国志の)諸葛亮孔明が好きなので、その亮を取って信亮です。最強の軍師と最強の武士から取っているので、最強です」。ちなみに尊敬する人物は「義を重んじる」という理由で真田幸村を挙げる。
「大河ドラマの真田丸を見たときにかっこいいなって思って本を読んでいたら好きになりました。城とかも好きです」。真田家ゆかりの城をはじめ、遠征時にも各地の城に足を延ばすこともある。「いちばん好きなお城は大阪城です。歴史は好きです。こういう名前なんで」。何度も聞かれたであろう質問にもしっかりと答える22歳だ。
ゴルフのほうもしっかりしている。身長170センチと決して大柄ではないが「昔からドライバーを振り回す練習をしました。飛距離には自信があります」という300ヤード級のドライバーショットを武器に、巧みなマネジメントを見せる。
「3番ウッドでティショットを打つと290ヤード飛ぶので、刻むホールで使う意味がない」との理由で3番ウッドではなくロフト角16.5度の4番ウッドを入れる。この日も5番、6番での連続バーディは4番ウッドのティショットから始まっている。
「今日も昨日もティショットもよく、セカンドショットもよくて、パターも入っていたので取れるところは取って、耐えるところは耐えるゴルフができました。課題はもちろんありますけど、スコアは喜んで明日、明後日もベストを尽くしたい」と淡々と話したが、もちろん狙うのは頂点だ。(文・小高拓)
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