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優勝賞金5400万円にロックオン! 木村彩子は愛車マセラッティを超える高級車購入を検討か

<アース・モンダミンカップ 初日◇23日◇カメリアヒルズカントリークラブ(千葉県)◇6639ヤード・パー72>

木村彩子がボギーフリーの5バーディを奪い、5アンダー・5位タイの好位置で、初日を笑顔で終えた。狙うのは、もちろんツアー初優勝。この大会は女子ツアー年間最高額となる賞金総額3億円で、優勝賞金は5400万円だ。

「ティショットもパー5のレイアップした2打目も、すべてフェアウェイにボールを置くことができました。そのかかげでピンを攻めていくことができた結果です」

ティショットの狙いがピンポイントに絞られるホールが多いが、「対策をしっかり練った」おかげだという。狙いがはっきりしていたことで、迷いなく集中できたのだ。この日バーディは「パッティングより、ショットで獲った」という。

木村が師事する南秀樹コーチのもとで共に練習する坂口悠菜さんにキャディを頼み、今大会に臨んだ。そしてふたりでじっくり作戦を練り上げた。それが奏功し、「難しい場面になっても落ち着いて集中することができた」と振り返る。各ホールの狙いどころを決めた後は、「ティショットでは球を上げず、点で狙う」ことを徹底した。

前週の「ニチレイレディス」で南コーチにキャディしてもらったことも、大きなプラス材料だった。

「試合のときにしか出ないミスやクセを、南さんから指摘されました。ヘッドが下から入るクセがあったんです。左右の手を離したスプリットハンドでクラブを持って素振りをするなどして、対処することを教わりました」

4日間大会の初日が終わっただけだが、初優勝を十分に狙える位置にいる。高額賞金をゲットしたら、木村には買いたいものがあるようだ。それは愛車マセラッティを上回る高級車らしいのだが、「BMWを購入したいのですが、車種はまだナイショにしてください。買ってからのお楽しみで」と詳しくは明かさず。

プロになる前、木村は中古クラブショップで時給1000円の販売員をやっていた。そこから大金を稼ぐツアープロに成長。自ら稼いだ金で、子どものころから大好きだった車を購入している。いまの愛車は昨年の6月ごろに注文したイタリアの高級車、マセラッティのSUV『レヴァンテ』で、12月に納車されたという。

愛車の「音が大好き」と笑顔で話す木村。好きなクルマを買うことが、戦うことのモチベーションになっている。そこには男子や女子の区別はない。ゴルフを向上させることに自らを追い詰め、稼いだ賞金なのだから。今大会で木村は、ティショットの狙いをピンポイントに絞っているように、初優勝しか見ていないだろう。結果を見守りたい。(文・河合昌浩)

<ゴルフ情報ALBA.Net>

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