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全英切符を手にした日本勢の胸中 山下美夢有「来週までには決める」、藤田さいき「初めてで楽しみ」

<宮里藍サントリーレディスオープン 最終日◇12日◇六甲国際ゴルフ倶楽部(兵庫県)◇6527ヤード・パー72>

「神戸から、世界へ」というキャッチフレーズのもと行われた今大会では、8月4日から行われる海外メジャー「AIG女子オープン」(全英)の出場権も争われ、新たに5選手にその権利が与えられた。

まず大会上位2名の資格では、優勝した山下美夢有と、2位で終えた藤田さいきが手にした。山下は「行きたい気持ちはあるけど、確実に決まっているわけではない」と出場するかどうかは現時点では濁した。「行ったからには予選を通って上位で戦いたい。いまこの技術でいけるのかという思いもある。来週までには決める」と付け加えた。

一方の藤田は「楽しみ」と“即決”。実はプロ17年目、36歳にしながら海外メジャーに出場するのは「初めて」だ。「(本音は)優勝して全英に行きたかったです。でも、行けるというのは素直に喜びたいなと思います」と話した。

そして大会終了時点の国内賞金ランキング上位3名の資格で、1位の西郷真央、4位の高橋彩華、5位の堀琴音が獲得した。2位の山下は先述の資格で、3位の稲見萌寧は昨季賞金ランキング1位の資格ですでに権利を得ていたため、5位の堀までおりてきた。

高橋は「行きたい」と前向き。「初めてゴルフが楽しいと思えた」と振り返る、2年前の「全米女子オープン」以来となる海外メジャー出場に、「リンクスはやってみたかった。今回は逆に過酷さを楽しめたらいいなと思います」と声を弾ませた。

出場権を得られるか微妙な位置でのホールアウトだった堀は「結果待ちかな…。行けたらラッキー」ともらしていたが、無事出場権を獲得した。こちらも出場する予定となっている。なお、この中で辞退者が出た場合、これ以上出場権が繰り下がることはない。

そして、すでに出場権を持っている稲見に改めて意思を確認してみた。「目標が永久シードなので、まずは日本で勝ちたい。そして状況もみて考えて、海外に行ってみたいなと思ったときにチャンスがあれば(行きたい)」。全米女子オープンの出場も回避したのと同様に、全英にも消極的な姿勢を示した。

ほかの日本勢では渋野日向子(歴代優勝者)、畑岡奈紗(昨季米LPGA賞金ランキング25位以内)、笹生優花(過去5年の全米女子オープン優勝者)の米国ツアーメンバーと、昨年11月の「アジアパシフィック女子アマチュア選手権」優勝で権利を得たアマチュアの橋本美月(東北福祉大)がいる。

【新たに決まったAIG女子オープン出場権獲得者】

■今大会上位2名

山下美夢有

藤田さいき

■今大会終了時点の賞金ランク上位3名

西郷真央

高橋彩華

堀琴音

<ゴルフ情報ALBA.Net>