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山下美夢有、最終ホールで課題のアプローチを寄せて優勝 「本当にすごい緊張感だった」

<宮里藍 サントリーレディスオープン 最終日◇12日◇六甲国際ゴルフ倶楽部(兵庫県)◇6527ヤード・パー72>

終盤大混戦となった「宮里藍 サントリーレディスオープン」は、山下美夢有が最終日に4打差を逆転して、5月の「ワールドレディス サロンパスカップ」に続き今季2勝目、ツアー通算3勝目を挙げた。この勝利で優勝賞金2700万円と、8月の「AIG女子オープン」(全英)の出場権を手に入れた。

最終日はボギーフリーの4バーディでトータル12アンダーまでコツコツと伸ばした山下。勝負が決まったのは72ホール目の最終18番パー4だった。

フェアウェイ左サイドからグリーンにかけて池が構える最難関ホール、山下のティショットは、池を避けるように右のラフへ。きょうのピン位置は池の際の左端。直接ピンを狙えば池に入る危険もある。グリーンの右サイドを狙ったショットは、わずかに右のラフにこぼれる。池に向かって打っていく難しいアプローチを70センチに寄せてパーでフィニッシュし、トータル12アンダーで並ぶ最終組の藤田さいきを待つことになった。

藤田の18番の2打目、フェアウェイど真ん中から果敢にピンを狙うも、グリーンを左に外れたボールは石にキックして逆サイドの右バンカーに。3打目のバンカーショットを1ピンに寄せるも、決めればプレーオフのパーパットが左に外れて、山下の優勝が決まった。

大会アンバサダーの宮里藍からスカイブルーのチャンピオンブレザーを着せてもらった山下は、優勝インタビューで「プレーオフだと思っていた。優勝することは良かったと思うんですけど、まだまだ自分自身足りないことがたくさんあるので、もっともっと強いプレーヤーになれたらと思います。パー5でのバーディが少ないという課題があるので、ショートゲームをもっともっと磨きたい」と語った。

優勝につながった最終18番のアプローチについては「本当にすごい緊張感の中だったので、本当に良かったなと思っています」とニッコリ。「本当にまだまだ2勝3勝と目指して頑張りますので。みなさん応援をよろしくお願いいたします」。身長150センチの20歳は、さらなる飛躍を誓った。

<ゴルフ情報ALBA.Net>