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藤田さいき、4年ぶり最終日最終組はメダリスト稲見&ルーキー尾関と 「いまはワクワク」11年ぶりVなるか

<宮里藍サントリーレディスオープン 3日目◇11日◇六甲国際ゴルフ倶楽部(兵庫県)◇6527ヤード・パー72>

2011年「富士通レディース」以来となる10年239日ぶりの優勝に向けて、一番近い位置にいるのが藤田さいき。「66」、「68」そして3日目に3バーディ・1ボギーの「70」をマークして、2位に3打差をつけるトータル12アンダーで、単独首位に立った。

「もう、ヘロヘロですよ」。プロ17年目、36歳の藤田は、笑って会見場に現れた。「ショットがよくなかったので、アプローチとパットでしのぎました。バーディチャンスがなかったので、長い距離が入ってくれてよかった」。6番パー3で7メートルを沈めて初バーディ。4日間大会で「1日はある」と話す“耐える日”に、アンダースコアを出せたことが、この位置で迎える最終日につながっている。

11年ぶりのツアー6勝目に目が行くが、久しいのはそれだけではない。「いつ以来か覚えていないんですよね」と話す“最終日最終組”は18年4月「KKT杯バンテリンレディス」以来のこと(そのときは6組前をプレーする比嘉真美子が逆転優勝)。「4年前のは緊張のほうが大きかったけど、いまはワクワク。ここまでやれていると、うれしい気持ちが大きいです」と、最終ラウンドが待ちきれないといった様子だ。

そんな最終日最終組は、昨季賞金女王で東京五輪銀メダリストの稲見萌寧、そして昨年11月のプロテストに合格したばかりのルーキー・尾関彩美悠とのペアリング。稲見と回るのは4回目で、「素直にうまいなと思っています。勉強させてもらう気持ちで頑張りたいですね」と話し、初めて回る尾関については「知ってはいるけど、一緒にプレーしたことはないので、どういうゴルフをされるのか楽しみです」と好奇心を示した。

ゴルフを年齢では語らない。「わたしより年下の子ばかりなので、(年齢は)意識しないです。みんなプロゴルファーで、ゴルフはうまいので」。22歳の稲見に、18歳の尾関。だが、抜かされるわけにはいかない。ベテランが、最終日も最前線をひた走る。(文・笠井あかり)

<ゴルフ情報ALBA.Net>