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比嘉一貴、距離感重視の新パターがピタリ 10.5度の1Wにもこだわり【勝者のギア】

<BMW 日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ 最終日◇5日◇宍戸ヒルズカントリークラブ 西コース(茨城県)◇7352ヤード・パー71>

比嘉一貴の最終18番は「全身震えた」。仕切り直して2メートルのバーディパットを沈め、今季2勝目&国内メジャー初制覇。優勝賞金3000万円を加算して、日本予選ランキング最上位にいた星野陸也をかわし、7月にゴルフの聖地・セントアンドリュースで行われる「全英オープン」出場を決めた。

手の震えが… ウィニングパットを打った直後の比嘉一貴【写真】

過去2度の大会では「かすりもしない」予選落ちで、“宍戸”に苦手意識を持っていた。「今年の目標の一つは宍戸で予選を通ること」というほどの課題だったが、「雨が少なかったから」自身の高低を操る1Wショットが生きた。こだわりのロフトは10.5度で、「9度の方が飛ぶけど、それより自分のコントロールできるもの」を選ぶ。

「やはりロフトがある1Wでないと低い球が打てず、高さのコントロールが難しいです。スピンが減りすぎてドロップしたりするので。高さのコントロールだったり、つかまえたり、カットを打ったりっていうところで、10.5度以下は今のボクには厳しい。思いっ切り振るとなったら、9度の方がトラックマンデータはいいんですけど、自分のコントロールできる1Wを使っています。

低い球を打つのは、例えば15番ホール。木に囲まれて非常に狭く、左も右もダメの状況で風も読みにくい。であれば、木より上に上げなければ風の影響を受けづらく、早く着弾すると大きなミスにならない確率も上がります。最悪を避ける時に使うことが多いですね。特に今週はティショットが難しいホールが多いですし、気持ち悪いとき、この球だったら絶対大丈夫っていう使い方です」(比嘉)

また、今大会からパターをスコッティ・キャメロン『GoLo DB5』へ変更していた。これまで開幕前からオデッセイ『ELEVEN』で地区大会2勝、そして「関西オープン」で勝利していたが、「ロングパットの距離感が合う」のが変更理由だ。

「このパターは中日クラウンズの時に大槻さんが使っていて、いい顔だなとオーダーした。ゴルフパートナーPRO-AM、ミズノオープンの練習ラウンドでも非常に良い感触だった。迷ったんですけど、中々本番投入する勇気がなくて。それまでロングパットの距離感に苦しんでいて、今週はこのパターの距離感が非常に良かったのでこれでいくと決めました。

難しいラインを上手く打てました。今週は関西オープンのようにビタビタアイアンショットが良かったわけではなくて、けっこう乗っただけとか。もちろん、3パットも今週4回くらいあるんですけど(記録上は3回)、その中でもけっこういい感じに2パットでいけた場面もあったので、けっこう自信を持って打てたかなと思います」(比嘉)

【比嘉一貴の優勝クラブセッティング】

1W:ブリヂストン B1プロトタイプ(10.5度Tour AD DI-7X 45インチ)

5W:テーラーメイド SIM(19度Tour AD DI-8X)

7W:キャロウェイEPIC SPEED(21度Tour AD PT-8X)

4I:ブリヂストンTOUR B X-HI ※アイアン型UT

5I〜PW:ブリヂストンTOUR B 200MB(MODUS3 SYSTEM3 TOUR125)

51,55,59度:ブリヂストンTOUR B BRM(DG EX TOUR ISSUE)

PT:スコッティ・キャメロンGoLo DB5

BALL:ブリヂストンTOUR B X Just-in Alignment

<ゴルフ情報ALBA.Net>

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