<ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ 最終日◇8日◇茨城GC西C(茨城県)◇6680ヤード・パー72>
大会初日にトーナメントレコード「64」を叩き出し、そのまま首位を一度も譲ることのない“完全優勝”を遂げた山下美夢有。3戦連続の予選落ちで迎えた今大会では不安も大きかったが、応援に駆け付けた家族の前で見事な優勝を飾った。
山下のコーチも行っている父・勝臣(かつおみ)さんは「うれしいのひとことです」と安どと喜びが混ざったような表情を見せる。一方で母親の有貴さんは、大会初日の5月5日が自身の誕生日、最終日が母の日ということもあり「言葉にならないくらいうれしいです。誕生日と母の日、いい思い出になりました」と涙を浮かべた。
弟・勝将さん(大学2年)は勝臣さんと同じように笑顔を見せ、妹・蘭さん(中学3年)は有貴さんと同じように涙を流した。
共働きの両親はゴールデンウィークを利用して、普段は見に来られない初日、2日目もそれぞれ18ホールをついて回った。4日間を通して娘の力強い姿を見ることができ、さらに“優勝”という最高のお土産まで持たせてくれた。力強いプレーをみせた娘の姿に、感慨深さも感じている。
「(娘は)普段マネージャーさんと行動している。親から離れ、ひとりで行動できるようになったなあと。つらいときもしんどいときもあったと思いますが、それを私たちに言わない。成長を感じます」(有貴さん)
山下は優勝インタビューでも会見でも、真っ先に家族への感謝の言葉を口にした。「父は私と弟、妹の3人のために一生懸命で、いろんなことを考えて、サポートしてくれています。私のクセを一番分かってくれていて、これからも一緒に考えていきたいです。母は何事もプラスに考える人。私が笑顔になるような面白いことを言ってくれます」。
まさに家族全員で手にしたメジャーでの完全優勝。「これからも2勝、3勝とサポートしていきたいです」(勝臣さん)。山下の名前の由来は“美しい夢が有る”。その名の通り、また新しい夢に向かって歩みを進めていく。(文・笠井あかり)
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