<中日クラウンズ 事前情報◇26日◇名古屋ゴルフ倶楽部和合コース(愛知県)◇6557ヤード・パー70>
世界アマチュアランキング1位の中島啓太(日体大4年)が、今季国内初戦を迎える。ミニドライバーで難攻不落の和合の攻略に挑む。
海外メジャー初戦の「マスターズ」で初日19位タイと好発進を見せたが、2日目に「79」と崩して涙の予選落ち。「悔しい思いが強い」とたくさんの“お土産”を持ち帰った。「あそこ(マスターズ)に行って、コースの攻め方とか視野が広がったのはいい経験になりました」。グリーンやグリーン周りの形状を見極めて適切な落としどころや、グリーンを外しても寄せやすい場所を把握できるようになった。
そして、中島自身の今季国内初戦となる「中日クラウンズ」。昨年も出場しているが、2日間でトータル12オーバー・99位タイで予選落ちに終わっている。「(和合は)本当に難しいコース。ラフから止まると思って打ったショットがバンカーに入ったり。今年はこのコースを攻略したいという。アンダー(パー)で回るのは難しいと思いますが、どれだけバーディチャンスを増やしていけるか」とコースとの戦いが第一となる。
舞台となる名古屋ゴルフ倶楽部和合コースは、総距離は6557ヤードと短いが、例年は硬く締まった小さい砲台グリーン、巧みに配置されたバンカーなど戦略性の高さで有名。「基本的にはグリーンセンター狙いですが、ラフに行ったらそれも難しいので、グリーンに乗せない選択もあります。絶対に(グリーンを)外していいところがあるので、そういうところを見つけながらやっていきたい」と、マスターズで培った経験を発揮する。
視野の広さはクラブセッティングにも表れている。和合攻略用に、エースドライバーのテーラーメイド『ステルスプラス』と3番ウッドを抜いて、ヘッド体積307CCのテーラーメイド『300ミニドライバー』を投入。また飛び系「ステルスアイアン」の5番アイアンのロフトを立てて、5番ウッドと4番アイアンの間の飛距離として、ティショットなどで活用する。
中島が投入した『300ミニドライバー』は、ロフト角11.7度で、シャフト長は43インチ。実質「ブラッシー」と呼ばれる2番ウッドとなる。エースドライバーはヘッド体積460CC、ロフト角10.5度、シャフト長44.75インチでキャリーは290〜300ヤード。「ミニドライバーは20ヤードぐらい落ちますが、操作性がいいのでこのコースに合うと思います」。この日の練習ラウンドではパー3を除く14ホール中10ホールでミニドライバーを握った。300ヤード台のパー4が7つあり、中島にとってミニドライバーでのキャリーの距離が攻めやすくなる。また、低い球、高い球などを打ち分けやすいのもメリット。ホール形状に合わせて球筋を打ち分けて、いいポジションに置く構えだ。
「ゴルフも体もしっかり整えてきているので、いい感じかなと思います」。マスターズの経験を生かして、頭を使って和合を攻略する。(小高拓)
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