このエントリーをはてなブックマークに追加

稲見萌寧“思い出の地”で好発進も… 抱くのは不安のみ「自信がない」

<富士フイルム・スタジオアリス女子オープン 初日◇8日◇石坂GC(埼玉県)◇6475ヤード・パー72>

昨季の絶対女王・稲見萌寧が今季最高のスタートを切った。4バーディ・1ボギーの「69」で回り、首位と3打差4位タイで初日を終えた。

昨年大会を制し、ここ石坂GCで行われた19年の「センチュリー21レディス」で初優勝を遂げた稲見にとって、今大会は「ダブルディフェンディングの気持ち」と特別思い入れも強かった。そしてその思いはスコアに表れる。

出だしの1番パー5でグリーン奥からのアプローチを寄せてバーディ発進。その後バーディとボギーをひとつずつ並べ、「前半と後半でコンディションが違った。後半は難易度が上がったねってみんなで話していました」という後半で、稲見は2つのバーディを奪った。

「開幕前よりは少しまとまったかな」とわずかな前進も感じることができたが、稲見の口からは「自信がない」というネガティブな言葉しか出てこない。「ここ何週間のなかではまだ楽な気持ちです。でも上位で戦えている回数が少ないですし…まだ自信はないです」。3年前とコースの印象を比較しても「(前回は)ショットが近くについていたので、いまは考えるようになって難しく感じる」と不安はぬぐえなかった。

復調の兆しが見えたかに思えたが、まだ悩みはつきず、試行錯誤しながらのプレーが続く。「コツコツ積み重ねて、結果を出して自信をつけていくしかないのかな」。あすもバーディを積み重ね、最終日に向けて自信をつけたいところだ。(文・笠井あかり)

<ゴルフ情報ALBA.Net>