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アジア勢最高記録保持も…昨年の松山英樹Vが上書き 首位イム・ソンジェが語るヒデキの存在

<マスターズ 初日◇7日◇オーガスタ・ナショナルGC(米ジョージア州)◇7510ヤード・パー72>

24歳のイム・ソンジェ(韓国)が「マスターズ」初日を単独首位で終えた。韓国勢が単独トップスタートを切るのは、長いマスターズの歴史ではじめてのこと。「いまはまだあまり考えないけど、記録はいつでもいいもの」と笑顔を見せる。

2016、17年と日本ツアーでプレーし、その後渡米。下部ツアーから昇格すると、19年には新人王に輝いた。20年に米ツアー初優勝を飾り、昨年も9月に優勝を収めた。さかのぼれば、20年の11月。コロナのため延期開催となった本大会で、2位タイフィニッシュ。アジア勢としては、過去最高位を記録した。

その半年後、21年大会では松山英樹が大会初優勝を飾り、イムの記録はあっさりと塗り替えられた。アジア勢最高位の記録は消えたが、「彼には最大限の敬意をもっている。小さい頃から彼のプレーを見てきたし」と、松山の優勝はイムにとってもうれしい出来事だった。

「まだまだ先は長いから」と優勝を意識するのは早いと強調するが、アジア勢連覇という記録となれば、マスターズの歴史でも特筆すべき出来事。もちろん日本からすれば、松山の連覇に期待したいところではあるが…。

昨年は予選落ちに終わって悔しい思いをしているが、「ここに来るといいプレーができるような気がするんだ」と、2位フィニッシュの思い出がそんな苦い経験をも打ち消す。この日は3連続バーディ発進で、途中崩れかけながら13番でイーグルを奪って回復。15番でもバーディを奪いリーダーボードの頂点を射止めた。

「きょうはティショットが良かったので」と分析。「あしたからはもっと(グリーンが)硬くなると思うので、きょうと同じことができるように」と慎重に攻めていく構え。松山からグリーン・ジャケットを渡される日曜日となるのか。好調をキープし、韓国人初Vを追いかける。

<ゴルフ情報ALBA.Net>