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香妻陣一朗、待望の2勝目「緊張した時につかまりやすいパターがいい」【勝者のギア】

<東建ホームメイトカップ 最終日◇3日◇東建多度カントリークラブ・名古屋(三重県)◇7062ヤード・パー71>

3打差をつけて迎えた最終日、香妻陣一朗は5番パー4で2打目を直接決めイーグル。折り返し時点で後続に5打差と独走状態に入った。が、猛追をみせる影が。「12番終わってボードを見て、このままだと負けるなと思った」と、1組前を回る桂川有人が後半に猛チャージ。「優勝を意識し始めて、緊張して手が動かなくて…」と13番、16番をボギーとした香妻は逆転を許すことになった。

それでも17番でスコアをひとつ伸ばして、最終18番は「気持ちで入れました」と連続バーディ。土壇場で桂川に追いつき、「構えた時に“いけるな”と思って腹をくくって打てた」と、プレーオフ1ホール目をバーディとしてツアー2勝目を決めた。使用パターについて、香妻はこう明かす。

「ヘッド形状でいえば7年ぐらい変わっていません。他のパターもたまに試すけど、試合で自分がどんな傾向になるか、緊張した時にどうなりやすいか分かっているので、このパターがいい。具体的には、緊張してくると開いて当たりやすかったり、打てなかったりするので、このパターはつかまりやすいのでうまく調整できているのかな」(香妻)

ドライバーのシャフトは、渋野日向子も使用している藤倉コンポジットの『スピーダーNX』。3番ウッドとユーティリティも『スピーダー』を挿している。『スピーダーNX』に変更したきっかけは何だったのか。

「昨年6月のツアー選手権で『スピーダー757 TR2-Xプロトタイプ』から『スピーダーNX 70TX』に変更しています。テストしたとき、香妻プロは“間”が取りやすく振り感もいいと言っていました。『スピーダーNX』のほうが動きがあって、つかまりやすくて上がりやすいのが特徴です。昨シーズンの少し寒くなってきたときに、TXからXにスペックダウンして、以降は同じものを使用していますね」とフジクラのツアー担当、田浦俊平氏が教えてくれた。

香妻は石川遼がこの開幕戦で投入した『ベンタスTR』もオフの間にテストしていたが、『スピーダーNX』のほうがタイミングが合っていたため、『ベンタス TR』への変更はなかった。

なお、最終日に3番ウッドを3日目まで使用していたテーラーメイド『ステルス』から『Mグローレ』変更。「まだ入れたばかりだったのであまり自信がなくて、最終日は昨年まで使っていたものに戻しました」と香妻は理由を話している。

【香妻陣一朗の優勝ギア】

1W:スリクソン ZX(9.5度/スピーダーNX 70X 45インチ)

3W:テーラーメイド Mグローレ(15度/スピーダー757TR X)

3U:スリクソン ZX ハイブリッド(19度/スピーダーTRハイブリット)

3I:スリクソン ZX ユーティリティ(20度/DG EX ツアーイシュー)

4,5I:スリクソン ZX5(DG EX ツアーイシュー)

6I〜PW:スリクソン Zフォージド(DG EX ツアーイシュー X100)

52,58度:クリーブランド588 RTX2.0(DG EX ツアーイシュー X100)

PT:オデッセイ ミルドコレクション TX 6M

BALL:スリクソン Z-STAR

<ゴルフ情報ALBA.Net>

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