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ベスト16が決定! ラーム、モリカワ、ザラトリス、そしてDJ対ブランドに注目

<WGC-デル・テクノロジーズ・マッチプレー 3日目◇25日◇オースティンCC(米テキサス州)◇7108ヤード・パー71>

選手4人が総当たりする3日間の予選が終了。決勝トーナメントに進んだベスト16の顔ぶれはなかなか面白い。

まずは順当に勝ち進んだ本命組。第1シードのジョン・ラーム(スペイン)が2勝1敗、コリン・モリカワ(米国)は2勝0敗1分けで勝ち進んだ。この2人は当然、優勝の最有力だ。

3日目のラームはパトリック・リード(米国)に3&2で負けたものの、セバスチャン・ムニョス(コロンビア)がキャメロン・ヤング(米国)を撃破したことで予選突破が決定。リードとのプレーには「マッチには最後まで勝とうとした。負けるのはイヤだからね」と勝利への意地を見せていた。そのラームは第16シード、3勝を挙げてグループラウンドを突破した絶好調のブルックス・ケプカ(米国)と対決。モリカワはメキシコのエイブラハム・アンサーと対戦する。

一方、第3シードのビクトル・ホブラン(ノルウェー)はウィル・ザラトリス(米国)とのプレーオフに敗れて敗退。好調のホブランを破ったザラトリスは一躍、優勝の大本命に。ケビン・ナ(米国)とのベスト8をかけた戦いに注目だ。

2019年大会覇者のケビン・キスナー(米国)は全勝で予選を突破。優勝最有力に目されていたジャスティン・トーマス(米国)に4&3と圧勝。対戦中には「JTが相手だから予想していた」とトラッシュトーク、いわゆる舌戦の応酬もあったが、キスナーは動じず。序盤から快調に飛ばし、最初の6ホールで4バーディ、1イーグルで3アップと付け入る隙を与えなかった。

同じく3勝で勝ち進んだのは第8シードのダスティン・ジョンソン(米国)。「今週はすごく良いプレーができている。スイングの感覚も良いし、ドライバーも好調。やっとパットも入ってくれた」。

4日目は第54シードのリチャード・ブランド(イングランド)と対戦する。49歳のブランドは昨年DPワールド(欧州)ツアーの「ベットフレッド・ブリティッシュ・マスターズ」でツアー初勝利を挙げて注目を集めた。現在、世界ランキング60位で、実は「マスターズ」の出場権はまだ持っていない。今大会終了時で世界ランキング50位内に浮上すれば、晴れてオーガスタ行きのチケットを獲得する。「人生で初めて世界ランキングを気にしている」というブランド。4回戦でブランドがジョンソンに勝利すると、おそらく世界ランキングは50位内にアップすると見られている。

「ブランドのことはもちろん知っている。タフな戦いになるだろう」とジョンソンも闘志を燃やす。決勝トーナメントに残った日本の金谷拓実にも期待がかかるが、海外勢の熱き戦いにも注目だ。(文・武川玲子=米国在住)

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