<明治安田生命レディス ヨコハマタイヤゴルフトーナメント 事前情報◇9日◇土佐CC(高知県)◇6228ヤード・パー72>
原英莉花が、開幕戦で初優勝を挙げた“妹弟子”を祝福した。先週、沖縄で行われた「ダイキンオーキッドレディス」を原は21位で終えたが、そこを制したのは尾崎将司に師事する同門の西郷真央。その話題を振られると、「(先週)リーダーズボードを見ていて、17番でバーディを獲った時にウォォォォってなりました。おめでとうという気持ちです」と祝福の言葉をおくった。
最終日がトップスタートで、「こんな来る(5打差逆転)とは思わなかった(笑)」という原は、自分の目でラストシーンを見届けることはできなかったが、移動中に速報を随時チェック。そして興奮の瞬間を味わった。今週、会場で顔を合わせると、「おめでとう」という言葉とともに、ハイタッチでよろこびを分かち合うこともできた。
そして11日に行われる大会初日は、原と西郷の同組も決まった。これには「ちょっと予想してました」とニヤリと笑う。西郷が優勝会見で原について「すごくいい見本」と話していたことを知ると、「昨シーズンから、ずっと上位争いをしてましたし、私なんかは…」と謙遜したが、“長女”の威厳を見せたいところ。ちなみにトーナメントで西郷とは2020年に4回、21年に5回プレーをともにしている。10度目の“直接対決”で、一緒に伸ばし合える展開になったら最高だ。
原にとって今大会が行われる土佐CCは、昨年が棄権、19年が予選落ちとまだ結果を出していないコースでもある。「自分がいる場所とグリーンで風が違ってジャッジが難しい。春で芝もボールが浮かないし、“ゴーゴー”という感じで攻められない。ガマンしきれなかったことが結果に出ていると思う。今年はしっかりと石橋を叩きながらのゴルフができるようにしたいです」と、慎重なプレーを心がける。選手、キャディがそろってグリーンの硬さを指摘するコンディションで、1ショット1ショットに神経を使うことになりそうだ。
西郷の優勝会見では、「英莉花さんが優勝されたときに、ジャンボさんからコメントをもらっていて、自分も早くもらえるようにと思ってました」という言葉も語られた。原はそのことを聞くと「こっちもうらやましい!(笑)」と一言。それは「ジャンボさんからの言葉は、成し遂げた時にしかいただけない。優勝した重みを感じて、ジワッとくる瞬間」と特別な“ご褒美”と考えているからだ。『今週コメントをもらいたいか?』という質問には、「今週…、早めに欲しいです!」と言ってまた笑顔。高知でジャンボ門下生の連勝が成し遂げられるか。
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