このエントリーをはてなブックマークに追加

フィル・ミケルソンが一連の発言ついて謝罪を発表!KPMGとのスポンサーも終了「しばらくプロゴルフから離れる」

サウジアラビアの潤沢なオイルマネーを武器に開設を目指す「スーパー・ゴルフ・リーグ」を擁護しPGAツアーを非難、禍中の人となっていたフィル・ミケルソン(米国)が22日、謝罪を発表した。

ミケルソンは「スーパー・ゴルフ・リーグ」を推奨する選手の代表的存在となっていたが、先週発表されたゴルフライターで小説家でもあるアラン・シプナック氏とのインタビューの中で、「PGAツアーは選手から利益や権利を搾取している」と強い言葉で非難し「ツアーが改革しなければ多くのトップ選手が新リーグに行く」と発言していた。

長文のステートメントでは「インタビューではオフレコで話した言葉が同意なしに使われたが、それも僕の過ちだった。使った言葉は間違っていたし、それは本当の僕の気持ちを伝えるものではなかった。とても後悔している。心からお詫びしたいし、自身は失望を通り越している。このことから学んだことを今後に生かせるように最大の努力をしたい」と綴られた。

グレッグ・ノーマン(オーストラリア)がCEOを務める「リブ・ゴルフ・インベストメント」に関しては「とても前向きな経験になった」とし、「彼らにも謝罪したい。僕が一緒に活動したのは素晴らしい人々で、大事なことは彼らもゴルフがもっと良くなって欲しいと願っていることだ」とした。

「僕はたくさんの過ちをしてきたし、その多くは誰もが知っている。僕の過ちで悪影響を受けてしまったひとにはお詫びしたい。過去31年間はとても公な人として生きてきた。誰かの目標になれればと思って来た。この10年はプレッシャーとストレスがどんどんと深まった。

今は自分がベストな状態ではない。自分が望んでいる人間とゴルフを取り戻すために今はどうしても時間が必要だ」と結んだ。

またミケルソンは自身が契約を結んでいるすべてのスポンサーに対して「契約を中断するか終了するかの選択を申し出た。現在の僕を取り囲む環境を考えると必要だ」とした。

ミケルソンのステートメントが発表された直後にメインスポンサーのKPMG(経営コンサルティング会社)が「弊社とミケルソンの契約は終了することで双方が同意した」とアナウンス、「KPMGは今後もPGAツアー、米国女子ツアーツアーのアンバサダー、またKPMG全米女子プロ選手権のタイトルスポンサーを続けて行く」とした。(文・武川玲子=米国在住)

<ゴルフ情報ALBA.Net>