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前戦は2位も脅威の“-33”に「いいスタートがきれた」 J・ラームがモリカワとの世界一攻防戦へ

<ザ・アメリカンエクスプレス 事前情報◇19日◇PGAウエスト スタジアムC(米カリフォルニア州)◇7147ヤード・パー72>

2018年に前身大会の「キャリアビルダーチャレンジ」で優勝。現在世界ランク1位のジョン・ラーム(スペイン)が、4年ぶりとなる大会制覇へ意気込みをみせた。PGAツアーが行うパワーランキング(優勝予想ランク)でも最有力候補に推されている27歳は、砂漠の地で“世界一の座”を守る戦いにも挑む。

「戻ってくることができてうれしい。大学時代にはニクラス・コースで何度かプレーもした。僕は砂漠に住んでいるから、ここに来るのはいつも楽しみ。いい1週間を過ごしたい」。19年からはスケジュールが合わず、昨年も背中痛を理由に出場を取りやめたが、「朝起きて窓の外を見ると、なんだか故郷のような感じがする。家以外で一番家に近い場所」と話すコースでのひさびさのプレーを目前に気分もたかぶる。

ラームにとって4カ月ぶりの米ツアー出場となった2022年初戦の「セントリー・トーナメント・オブ・チャンピオンズ」は2位。ただその時はトータル33アンダーという脅威的なスコアを出し調子も上々といえる。「キャリアのなかで33アンダーで優勝できないなんて考えたこともなかった」と話すが、本人にとっても「素晴らしい1年のスタートになった」という気持ちは大きい。

前回の大会制覇時は22アンダーを出し、4ホールのプレーオフを戦って優勝をつかみとった。それだけに今回も勝利のためには「20アンダーの壁を超えなければならないことは分かっている」と分析する。2週ぶりとなる試合で、再びハイスコア合戦に身を投じることになりそうだ。

昨年7月から世界1位の座を守り続けるが、現在2位につけるコリン・モリカワ(米国)に0.8174ポイント差まで迫られている。ライバルは今週、UAEで行われている「アブダビHSBC選手権」に出場中。ここでモリカワが優勝し、ラームが7位タイ(タイなら2人以内)以下なら、その順位は入れ替わる。過去2度の1位奪取に失敗しているモリカワは「世界一へのモチベーションが高まった。同じミスをしないように」と意気込んでいる。ラームとしては、“3度目の正直”を許すわけにはいかない。

「僕たちは年の初めに新しいクラブをバッグに入れ、選手として向上しようとしている。それだけにいいスタートを切ったことは重要。自分が慣れているコースやトーナメントに来ることは助けになるはずだよ」

2週前のハワイではクラブ契約を結ぶキャロウェイの新ドライバー「ローグST ◆◆◆LS」を実践投入し、すぐに結果を出した。好相性の地で、モリカワに影も踏ませないことにつながる今季初勝利を挙げることになるか。

<ゴルフ情報ALBA.Net>