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コリン・モリカワが“世界1位奪取”に3度目トライ!「同じミスを2度としないように」

今週、DPワールドツアー(欧州男子)の「アブダビHSBC選手権」(1月20日開幕・アラブ首長国連邦)に現在世界ランク2位につけるコリン・モリカワ(米国)が出場する。そしてここは3度目の世界1位奪取挑戦の場にもなる。

現在世界ランキング1位に君臨するのは27歳のジョン・ラーム(スペイン)。そのラームからトップの座を奪うには、同大会でモリカワが優勝し、米男子ツアーの「ザ・アメリカンエクスプレス」に出場しているラームが7位タイ(タイなら2人以内)以下の成績だった場合だ。

これまでモリカワには2度のチャンスがあった。1度目は昨年12月に行われた、タイガー・ウッズ(米国)主催の「ヒーローワールドチャレンジ」(12月2〜5日・バハマ)。最終日を5打リードのトップで迎え、そこで勝利すれば世界の頂点に立つはずだった。しかしまさかの「76」と崩れ5位。ビクトル・ホブラン(ノルウェー)に優勝をさらわれた。開幕前には「あの後2日間はものすごく悔しかった。でも立ち直ってからは、さらにモチベーションが増した」と当時の心境も語った。

2度目は米男子ツアー2022年初戦となった「セントリー・トーナメント・オブ・チャンピオンズ」(1月6〜9日・米ハワイ州)。ラームも参戦する大会で優勝すれば、ラームの順位次第で奪取も可能だった。だが最終的に優勝したキャメロン・スミス(オーストラリア)と優勝争いを演じたのはラーム(2位)だった。モリカワは最終日に「62」をマークしたものの5位に終わった。

「ヒーローで崩れたことは大きな経験になった。あの日は朝の練習場でも感触は良かったし、スタートして数ホールは悪くなかった。だけど勝とうと思うことで何かが狂い始めた。途中から試合に勝つことよりも、パットのラインを思ったように出すことに気持ちを切り替えたがうまくいかなかった。世界一にもっとモチベーションが高まった。今は学んでいる最中。何が悪かったのか、書き出すのも良いし、キャディーやコーチに話すことも大事。同じミスを2度としないようにしたい」

24歳はこんな思いも明かした。202−21年シーズンのレース・トゥ・ドバイを制したモリカワは、次週も欧州の「Slync.io ドバイデザートクラシック」(1月27〜30日)に参戦する。一方のラームは米国で「ファーマーズ・インシュランス・オープン」(カリフォルニア州)に出場する。(文・武川玲子=米国在住)

<ゴルフ情報ALBA.Net>