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10ヤードの短いアプローチは、ウェッジの“パター打ち”がやさしい

カラーまで2ヤード、ピンまでは10ヤードの距離。ボールはラフにあるのでパターは使いづらい状況だ。少しでもパンチが入るとピンを大きくオーバーしてしまう意外に難しいこのアプローチを、田島創志がゴルフ雑誌ALBA836号のなかで語っている。

「まずは握り方です。10ヤードはショットというよりもパターの距離。だから握り方もパターと同じでOK。ショットの握り方だと手首を返す動きになりやすいのですが、パターの握り方だと手首をロックする感覚になるので、短い距離にピッタリです」

通常、ショットでは左手の握りに右手小指を上から重ねる『オーバーラッピング』や、左手人差し指と右手小指を絡める『インターロッキング』で握る。しかしこの状況では、パターと同じように、左手人差し指を右手のグリップの上にかける『逆オーバーラッピング』で握る。そうすることで手首の余計な動きを抑えられ、ミート率や距離感が良くなるのだ。

「10ヤードでよくあるのは、トップしての大オーバーを怖がって、ボールに当たる前にウェッジが地面に刺さるザックリのミス。リーディングエッジ(刃)ではなくバンス(ソール)を先に地面に当てるとザックリしません」

刃から地面に入らないようにソールを滑らせて打つには、ボール位置にポイントがある。

「ボール位置を右足の前にセットするほどヘッド軌道が鋭角になるので、刃から入ってザックリしやすい。短い距離でもボール位置は体のセンターが基本。するとバンスから地面に当たるようになります」

スタンス幅も打ち方もパターと同じ。アドレスからバックスイング、フォローまで右手首の角度を変えないようにノーコックで打つだけ。手首の角度さえ変わらなければ、構えた通りの場所にヘッドが戻ってきて正確にミートできる。

 

「10ヤードが打てるようになれば、少し振り幅を大きくすることで、ロングパットを打つ感覚で20ヤードくらいまでなら対応できます」と田島。これなら、冬のペタペタした薄芝フェアウェイでも、ザックリを怖がらずに打てそうだ。

<ゴルフ情報ALBA.Net>

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