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『最優秀選手賞』ってどうやって決まるの? C・キムがポイント1位、次点は金谷拓実で5位が谷原秀人

今年の『最優秀選手賞』はチャン・キム(米国)が85ポイントで獲得した。しかし、85ポイントと聞いて、「??」と思った人もいるかもしれない。このポイントは日本ゴルフツアー機構(JGTO)のホームページに記載がない、4部門の合算ポイントで決まるからだ。

最優秀選手賞は、試合の大きさによって付加される『ツアートーナメントポイント』、順位が上の人から大きなポイントが与えられる『賞金ランキングポイント』、『平均ストロークポイント』、それに海外メジャー上位者に与えられる『海外メジャーポイント』の合算で決まる。チャン・キムは『ツアートーナメントポイント』が40pt、賞金王の『賞金ランキングポイント』が40pt、平均ストローク6位の『平均ストロークポイント』は5pt、『海外メジャーポイント』が0ptで合計85ポイントとなった。

次点は金谷拓実の合計77pt。内訳は『ツアートーナメントポイント』は27pt、賞金ランク2位の『賞金ランキングポイント』は30pt、平均ストローク1位の『平均ストロークポイント』は20ptとなっている。3位は合計70.16ptの木下稜介でここまでは賞金ランキングの順位と一緒だが、4位は合計62ptの星野陸也、5位は58.66ptの谷原秀人と、ここは賞金ランキングと順位が入れ替わっている。

ちなみに、歴代の最優秀選手はほぼ賞金王が獲得してきているが、2009年は賞金王が石川遼、最優秀選手が池田勇太、2010年は賞金王が金庚泰(韓国)、最優秀選手が藤田寛之となっている年もある。今シーズン、コロナ禍で来日が遅れたチャン・キムも「MVPはまさか獲れると思っていなかった」と初受賞を喜んだ。

ちなみに、プロ野球では記者投票、サッカーはJリーグの監督・選手の投票によって優秀選手賞をそれぞれ選出し、選出された選手のなかから選考委員会にて決定される最優秀選手賞。ゴルフでは、実にはっきりした基準がある。

<ゴルフ情報ALBA.Net>