30日午前9時、自身がホストを務める「ヒーロー・ワールドチャレンジ」の会場、バハマのアルバニーGCのメディアセンターにタイガー・ウッズ(米国)が予定通りに現れた。
ナイキの黒いキャップにゴルフウエア、両足でしっかりと歩き着席、今年2月23日にロサンゼルス郊外での自動車事故以来、初の会見に臨んだ。
少しふっくらした顔には穏やかな笑み、リハビリのトレーニングからか上半身や腕回りも一回り大きくなった。集まった主要メディアと久しぶりの再会は30分以上の近況報告となった。
「今こうして生きていること、脚があることはとても幸運だと思っている」
スピードの出し過ぎなどが取り沙汰された横転事故の詳細については語らなかったが、重症を負った事故後には「脚を切断することも50:50の選択肢だった」と明かした。
3週間の入院後は自宅に戻ったが3ヶ月はベッドから動けなかった。
「当初の目標はとにかく外に出ること」とし、車椅子、松葉杖、そして「ようやく何もなしに歩けるようになった」という。
ゴルフのプレー再開はしたが、「ツアーレベルでプレーできるかは、いったいいつになるかは分からない」と完全復活は不明とした。
一方で1950年代にベン・ホーガン(米国)が行ったように、年に限られた試合だけをプレーすることも視野に入れた。
「これまで膝、腰と合わせて10回の手術を行った。長い休養のあとにリハビリを乗り越えてツアー競技に勝つこともできた。だからその“やり方”は知っている」と意欲もみせる。実際に数ホールのプレーもすでにしているが、「ものすごく飛距離が落ちていてびっくりしている」とも明かした。
「バックティからプレーするよりも、USGAが提唱する前のティからプレーしたいよ(笑)」とジョークも飛ばす。
タイガーは1ヶ月後の12月30日には46歳を迎える。
「どんどん年は取っていくから、残された時間はそう多くはないが、今年は心機一転の1年にしたい」とタイガー。
「パー3のコースなら彼らトッププレーヤーと勝負ができるが、残念ながら長いコースでは無理だ。PGAツアーがパーシモンの時代のようにコースを短くしてくれたら話しは別だが…」と笑うと、「それはマスターズのパー3コンテストをプレーするということ?」と来年4月のマスターズでの登場にも期待がかかった。
また2022年の「全英オープン」は聖地セントアンドリュースでの開催。タイガーは2000年、2005年と2度、同地での全英オープンを制している。
「セントアンドリュースは世界でもっとも好きなコース。もちろんプレーしたい」と情熱も。飛距離勝負とはならないセントアンドリュースはタイガーのメジャー復帰舞台となるかもしれない。
会見後には「今週のアルバニーでのヒーロー・ワールドチャレンジをとても楽しみにしている」と、カートを運転する姿で笑顔で自身のツイッターを更新。今週はタイガーの元気な姿が数多く見られる1週間になる。(文・武川玲子=米国在住)
<ゴルフ情報ALBA.Net>
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