<カシオワールドオープン 3日目◇27日◇Kochi黒潮カントリークラブ(高知県)◇7335ヤード・パー72>
2020-21年のロングシーズンも残すところ今週を含めて2戦。来シーズンの賞金シード選手も固まってきた。国内男子ツアーの賞金シードは65位まで。213人(11月26日現在)いるツアーメンバーの中で、毎シーズンここに入り続けるのは至難の業だ。では、いったい何年連続で賞金シードを獲れたら『スゴイ!』のだろうか?
まず、最多連続記録から見てみよう。ツアー史上、もっとも長く連続シードを獲っていたのがジャンボ尾崎の32季。初シードを獲った1973年から2004年までの大記録だ。
大差がつくが、ジャンボの次点は23年選手。現役シード選手として参戦中の片山晋呉と藤田寛之だ。2人とも初シードは1997年。片山の賞金ランキングは現在27位で、今季もシード圏内で終盤を迎え、24季連続を確定させている。一方、藤田は現在70位と危うい位置で「カシオワールドオープン」に入り、予選落ち。記録が途絶えてしまった。
歴代の男子選手のなかで、10季以上連続でシードをとり続けてきたのは62名。20季以上となると、既出の3名に加えて杉原輝雄、中村通、手嶋多一、谷口徹のわずか7名だ。手嶋、谷口はトーナメント優勝、生涯獲得賞金などの資格からツアーに参戦中だが、賞金シードの連続記録はいずれもストップ。ジャンボの『32』はモンスター級なのは、言うまでもない。
連続獲得年数の平均値を出してみると、『5年』という数字が出た。ツアー制度が施行された1973年以降にシードを獲得した406選手の『連続獲得年数』を単純に割ったものなので、実際は19年の初シード選手を含め、3年以下が5割弱を占めている。
今年は金谷拓実(賞金ランキング3位)を筆頭に、片岡尚之(同18位)、石坂友宏(同19位)、杉山知靖(同21位)、古川雄大(同29位)、小斉平優和(同33位)、久常涼(同49位)らが初めて賞金シードメンバー入り。これからの活躍に期待がかかるなか、まずは『3年』の壁を越えられるかが、ひとつの目安になりそうだ。
■以下、シード連続記録の上位陣
【賞金ランキングによる翌年度シード権獲得連続記録】※カシオ予選ラウンド終了時点
32年:尾崎将司
23年:藤田寛之
23年:片山晋呉
22年:杉原輝雄
22年:手嶋多一
22年:谷口徹
21年:中村通
19年:金井清一
19年:渡辺司
18年:宮本勝昌
18年:鈴木亨
17年:D・スメイル
16年:青木功
16年:藤木三郎
16年:近藤智弘
16年:謝敏男
16年:新井規矩雄
16年:米山剛
16年:高山忠洋
16年:宮里優作
15年:高橋勝成
15年:東聡
14年:尾崎直道
14年:平塚哲二
14年:S・K・ホ
14年:武藤俊憲
13年:山本善隆
13年:深堀圭一郎
13年:D・イシイ
13年:金子柱憲
13年:小田孔明
12年:中嶋常幸
12年:湯原信光
12年:尾崎健夫
12年:倉本昌弘
12年:F・ミノザ
12年:宮瀬博文
12年:S・コンラン
12年:真板潔
12年:矢野東
12年:谷原秀人
12年:木村政信
12年:石川遼
12年:金庚泰
12年:池田勇太
11年:川岸良兼
11年:細川和彦
11年:鷹巣南雄
11年:横田真一
11年:小山内護
11年:桑原克典
11年:金鍾徳
11年:牧野裕
10年:飯合肇
10年:横尾要
10年:芹澤信雄
10年:水巻善典
10年:岩田寛
10年:鈴木弘一
10年:松村道央
10年:山下和宏
10年:金亨成
<ゴルフ情報ALBA.Net>