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ザ・マッチの開催コース、“ウィンGC”は「カジノ王」のコース!

2日後に迫ったブライソン・デシャンボーとブルックス・ケプカ(ともに米国)が戦う「ザ・マッチ」、今回は米ネバダ州ラスベガスの“ウィンGC”で開催される。

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ウィンとは米の実業家、スティーブ・ウィン氏のこと。

1990年代にミラージュ、トレージャー・アイランド、ベラジオなど大型カジノを建設し、ラスベガスの再ブームを作りだした。2000年代にこれらをMGMグループに売却、同じくラスベガスに“ウィン・リゾーツ”、ゴールドに輝く豪華カジノを開業、同時にマカオにも進出、元米大統領のドナルド・トランプ氏のライバルとも言われ「カジノ王」として知られている。トランプ氏の大統領就任期間中には、共和党の財務委員長も務めた。現在はCEOを退いているが、トランプ氏同様にゴルフ好きだ。

そのウィン氏がラスベガスの大通り、ストリップのすぐ側の“デザートインGC”を2000年に買収、すぐさまコースを閉じるとトム・ファジオを招集し5年の歳月をかけて“ウィンGC”を誕生させた。さらに2017年に再度コースは改修のためクローズ、2019年に現在のコースが誕生、「もはやデザートインGCの面影はまったくない」という。

ほとんど目にしたことのないウィンGCだが、実は“デザートインGC”はPGAツアー、シニアのPGAツアーチャンピオンズ、またLPGAツアーも開催され、数々のチャンピオンを生んだコースでもある。

“デザートインGC”“は1952年に開場、53〜66年まで、前年のツアー勝者が集まる”トーナメント・オブ・チャンピオンズ“を開催、サム・スニード、ジャック・ニクラウス、アーノルド・パーマー(すべて米国)がチャンピオンに輝いた。

ちなみにタイガー・ウッズ(米国)が96年にPGAツアー初勝利を挙げたのもラスベガス。現在のシュライナーズ・チルドレンズオープンは当時の“ラスベガス招待”、大会は3コースプレーする方式でウッズは第3ラウンドをデザートインGCでプレー、「68」をマークした。

砂漠のオアシスからはラスベガス大通りを彩るエッフェル塔やニューヨーク・ニューヨーク、スフィンクスを臨むことできる。ちなみにこのコースをプレーすることは可能。全室スイートのウィン・リゾーツに滞在すると90日前から予約可能、滞在客でなくとも30日前からティタイムがとれる。ただしグリーンフィーは550ドル(約6万3千円!)とお値段も豪華だが、フォアキャディ、練習ボール、そしてレンタルクラブも含まる。(文・武川玲子=米国在住)

<ゴルフ情報ALBA.Net>

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