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シード争いで“明暗”別れる一日に 可能性を残した選手、泣いた選手は?

<大王製紙エリールレディスオープン 2日目◇19日◇エリエールゴルフクラブ松山(愛媛県)◇6545ヤード・パー71>

国内女子ゴルフのシード争い最終章となる大会は、2日間の予選ラウンドが終了。来季フル出場権獲得への可能性を残した選手、予選落ちによりその道が閉ざされることが決まった選手の“明暗”が分かれる一日になった。そんななか逆転シード入りがかかる柏原明日架が、トータル12アンダーで首位の座をキープした。

3人並びのトップからスタートすると、前半10番からいきなり3連続バーディとスタートダッシュを切った。「31」と5つ伸ばした前半に対し、後半はパープレーに終わったが、それでも三ヶ島かなとともにトップで予選を通過。「ショットも安定していますし、パッティングもタッチとラインが合わないと入らないようなところが入ってくれていうる」としっかりとゴルフがかみ合っているようだ。

50位以上に入るとシード付与の対象となる賞金ランキングは54位で、メルセデス・ランキング(以下MR)が61位。単独15位以上になれば、賞金の方で現在の50位の額を超えることができる。さらに優勝となれば、文句なしで6年連続のシード入りが決定だ。「ほかの選手を見ても大きいスコアが出ている選手がたくさんいるし、気を抜かず上だけを見て頑張っていきたい」という柏原の、残り2日間の“大逆転劇”にも期待が高まる。

このほか単独6位以上でMRによるシード死守の目が出てくる新垣比菜(賞64位、M58位)が、「65」のビッグスコアを出し8位タイまで浮上。「QTを受ける覚悟で、今週は気楽にいこうかと思っています」と、いい具合に肩の力を抜きボーダー突破を目指していく。

ほかの上位勢にも今季のラストチャンスにかける選手はいる。単独3位以上で初シード入りの可能性が出てくる山城奈々(賞66位、M63位)も好調。首位と5打差の8位タイで折り返し地点を迎えた。また優勝がシード入りの条件となる福田真未(賞75位、M72位)も6打差の14位タイと、逆転圏内で決勝ラウンドに入る。シード入りで日本女子プロゴルフ協会の正会員入りを目指す高木優奈(賞60位、M56位)もギリギリの50位タイで決勝ラウンドに進み、一縷の望みをつないだ。

その一方で、泣いた選手も。イーブンパー・59位タイで予選落ちした成田美寿々(賞102位、MR98位)は、9年間守ってきたシードを喪失した。同じ順位の葭葉ルミ(賞、Mともに65位)も来季出場権獲得のため、QT(予選会)へと回ることになりそうだ。河本結(賞59位、M50位)も59位タイに終わり、地元大会で予選落ち。こちらはMRでボーダー上にいるため、来季シードはほかの選手の動向次第になる。

このほか、69位タイの篠原まりあ(賞88位、M83位)、76位タイの永井花奈(賞69位、M71位)、78位タイの淺井咲希(賞50位、M55位)、脇元華(賞74位、M80位)といった選手のシード喪失が確実となった。

<ゴルフ情報ALBA.Net>

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