<パナソニックオープン 事前情報◇22日◇城陽カントリー倶楽部(京都府)◇6967ヤード・パー72>
PGA下部ツアーのコーンフェリーツアー出場に向けて、予選会(Qスクール)の挑戦を決めた石川遼。日本ツアー「ブリヂストンオープン」(10月7〜10日)を終えて渡米する予定となっている。
2013年からPGAツアーに参戦し、17年に出場権を失って帰国。「(当時は)日本で経験を積み重ねて世界ランクを上げて、また絶対に戻ってくるという思いでいたけど、今回は米国でやろうと思っています」と、PGAツアー復帰を見据えての決定だ。Qスクールから下部ツアー参戦、そしてPGAツアー昇格という道のりを目指す。
同じ道で成功を収めているのが、かつて日本ツアーで戦っていたイム・ソンジェ(韓国)。17年にQスクールを通過して翌年は下部ツアーに参戦、2度の優勝に3度の2位など実力を示し、賞金王とPGAツアー新人王に輝いた。そのままPGAツアーに昇格すると、20年には「ザ・ホンダクラシック」でPGAツアー初優勝を飾った。
今年の新人王ウィル・ザラトリス(米国)も、下部ツアーから進んだひとり。19年から下部ツアーに参戦。20−21年シーズンはスペシャル・テンポラリー・メンバーとしてPGAツアーで25試合を戦い、8度のトップ10入り。「マスターズ」2位、「全米オープン」6位などポイントを積み上げ、ノンメンバーながら翌シーズンのPGAツアー出場資格を手に入れた。
下部ツアーに参戦するためには、11月4日からのQスクール・ファイナルステージでの上位入りが条件。そこからPGAツアー昇格を目指し、コーンフェリーツアーで下積みを重ねることになる。「とにかくアメリカで、まずは1年間。先が読めないけど、今はコーンフェリーでやってどうなるかという自分を見てみたい」と、決意を語った。
■Qスクール概要
プレ、ファースト、セカンド、ファイナルステージの4段階で実施。プレは54ホール、そのほかは72ホールで行われる。
日本ツアー賞金ランク6〜15位はセカンドから出場が可能。石川は同資格及び「全米オープン」予選通過の資格で、セカンドからの挑戦となる。また、日本ツアーの賞金ランク1〜5位(10月12日時点)に入ればファイナルからの出場が可能。
ファイナルの結果によって、翌年のコーンフェリツアーへの出場優先順位が決定する。
1位:22年シーズンを通しての出場
2〜10位タイ:第2回のリシャッフルまで
11〜40位タイ:第1回のリシャッフルまで
※リシャッフルは、ポイントランキングによって4大会ごとに行われる
■コーンフェリーツアーからPGAツアーへの道
コーンフェリーツアーでシーズン3勝を挙げるか、ポイントランク上位50人に入ればPGAツアーに昇格できる。シーズンを終えてポイントランク25位内の選手がPGAツアーメンバーに昇格。
そこから漏れた場合でも、終盤に行われる“入れ替え戦”の3試合(コーンフェリーツアーポイントランク75位までの選手と、PGAツアーのフェデックスカップランク126〜200位の選手が出場)で25位以内に入れば昇格となる。
PGAツアーの出場優先順位は
・ポイントランク1位
・ファイナルズでの1位
・ポイントランク2位
・ファイナルズでの2位…と交互になっている。
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