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松山英樹が終盤のラッシュで『66』 「最後の3ホールにつながった」と話すキーホールは?

<フォーティネット選手権 最終日◇19日◇シルバラード・リゾート&スパ ノースC(カリフォルニア州)◇7123ヤード・パー72>

松山英樹が、新シーズン開幕戦の最終日に怒涛の追い上げをみせた。1イーグル・4バーディでボギーなし。あがり3ホールで一気にたたみかけ「66」とし、トータルスコアを13アンダーまで伸ばした。

序盤はショットが不安定で、前半フェアアウェイをとらえたのは5番パー5のみだった。そこは、9メートルに2オンさせバーディを奪ったが、続く6番ではティショットが左の林に飛び込むなど不安を抱えながらのラウンドだった。

以降11番まではパーを並べる展開。「8、9、10番あたりはすごく腹が立っていた。いいショットを打っても、いいパットを打っても入らない」。12番でようやく2つ目のバーディが来たが、「13番はいいショットを2つつないで、ラインの読み間違え」となかなかスッキリとしない。それでも「14番は曲げたところでパーセーブできた。最後の3ホールにつながったと思う」とようやく転機が訪れる。ここはティショットを右ラフ、2打目もバンカーに打ち込みながら、1.5メートルにつけパーセーブしたホールだ。

そのあがり3ホールは、16番、17番と連続バーディ。そして最終18番パー5は、フェアウェイからの残り249ヤードの2打目をグリーン右奧エッジ3メートル強につけると、これを沈めてイーグルを奪った。大歓声があがるなかでのフィニッシュ。この時点ではまだ上位がプレー中で、優勝の可能性も残しながらのホールアウトとなった。

「71」と伸ばしあぐねた前日には、「悪い原因は何となく分かっている」と話していた。「どうだったかは分からないけど、やることが早過ぎた。少し戻してみたらよくなってきているので、この2週間で昨日やっていたことがモノにできるようになれば、楽しみな位置で回れるようになると思う」と、ここからその“何となく”を“確固たるもの”にしていく。

その後、松山より上位でホールアウトする選手が現れ、優勝の可能性は消えた。それでも「トップ10圏内で終われるのはすごく良かった。マスターズ以来? いやフェデックス(2位だった8月のフェデックス・セントジュード招待)があった(笑)。きょうみたいなプレーが、たびたびできるようにしていきたい」と、明るい表情でコースを後にした。

このあとは2週間のオフを過ごし、10月の「シュライナーズ・チルドレンズ・オープン」で復帰する予定。「体力が落ちているので、そこを戻す作業もしなければならない。焦らずにゆっくりとやりたい」。さらに仕上げてコースに戻ってくる。

<ゴルフ情報ALBA.Net>