このエントリーをはてなブックマークに追加

松山英樹が新シーズンへかける思い 「上位で戦う回数を増やしたい」

<フォーティネット選手権 初日◇16日◇シルバラード・リゾート&スパ ノースC(カリフォルニア州)◇7123ヤード・パー72>

松山英樹は2週間前の2020-21シーズン最終戦の「ツアー選手権」では、初日に「77」を叩いて最終的に26位タイに沈み、悔しい思いをした。一週空いて臨んだ新シーズン開幕戦では4バーディ・1ボギーの「69」としっかり切り替えてきた。3アンダー・24位タイとまずまずの滑り出しを見せ、松山本人も「一週間空いたのが大きかった。(気持ち的に)だいぶ変わりました」とラウンド後に振り返っている。

パー3を除く14ホール中11ホールでフェアウェイをとらえ、フェアウェイキープ率は78.57%で全体1位タイ。さらに、18ホール中17ホールでパーオンに成功し全体1位と、松山が得意とするショットが戻ってきた。

「ドライバーに関しては良くないけど、アイアンやフェアウェイウッドでのティショットはほぼほぼ良い出来だと思うし、これが続けば一番うれしい」と自分に厳しい松山も、ショットには一定の評価をしている。

そうなると、やはり成績はパッティングの調子に左右されそうだ。パッティングのスコアへの貢献度を示す『ストローク・ゲインド・パッティング』は-1.148で全体132位の数字。13番パー4では3パットのボギーも叩いている。今週はボールがポンポンと跳ねる難しいポアナ芝ということで、松山はエースパターンのピン型ではなく、寛容性のあるマレット型のパターを投入した。

「パッティングがなかなか決まってくれないっていうか苦しかった」という松山だが、6番では5.5メートルのパーパット、最終18番パー5では4メートルのバーディパットを沈めるなど、良いストロークも見せた。

「ライン読みもなかなかうまく当たらないなかで、ラインを意識し過ぎたらタッチがおろそかになったり。そこはライン読みの自信とか打つ方の自信が噛み合って来れば、おのずと頭の中もクリアになって良いストロークがもっとできると思う。今はまだそこまで行けてないので、明日からは少しでも良いパッティングができるようにしたい」

とはいえ新シーズンはまだ始まったばかり。2週間前は出場するかどうか濁していた今大会に臨んだのは、「今直しているところと、結果を出したいというところの狭間で、一種の緩みも出ている」のを改善したい思いがあったからだ。「今シーズンは上位で戦う回数を増やしたいと思っている。そのために必要なことを今やっている段階」。強い気持ちを持って迎える松山の米ツアー9年目のシーズンが幕を開けた。

<ゴルフ情報ALBA.Net>

【関連記事】