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飛ぶからこその悩み 勝みなみは“クラブを15本入れたい”!?

<日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯 初日◇9日◇静ヒルズカントリークラブ(茨城県)◇6680ヤード・パー72>

6アンダーまで伸ばして単独首位発進を決めた勝みなみだが、その裏でドライビングディスタンス2位というツアー屈指の飛ばし屋ならではの悩みがあった。

それがクラブセッティング。今大会は長いパー3のホール(8番210ヤード、12番190ヤード)があり、「日本の女子ツアーではほとんどないくらい。それまでは5番アイアン以上を打つことなんてなかった」と長いクラブが求められることから、3番ウッドを抜いて4番アイアン(4I)を投入。元々入っている4番ユーティリティの距離は200〜205ヤードで、4Iは185〜190ヤードとティショットで使う可能性のある番手を厚くして臨んだ。

さらに400ヤードを超えるパー4も4ホールあり、風向きやライによってはロングアイアンを持つケースもあるため、この4Iは重宝した。だが、一方で18番のパー4は395ヤードながら259ヤード先の右側に池があるため、ティショットをドライバーで打つと右に出た場合それにつかまってしまう。だからといって5番ウッドだと距離が残る。ちょうどティショットで間のクラブを打ちたいホールなのだ。

この日は5番ウッドでティショットを打ったが、「テンプラみたいな球が出た」と飛距離を出すことができなかった。ピンまで180ヤード残すと2打目が左ラフへ行き、そこから1メートルに寄せたがパーパットも決まらず。この日唯一のボギーとなった。

それだけに「最終ホールを考えたら3番ウッドが欲しい」というのが本音。だからといって飛距離が出る勝にとっては「パー4の2打目で使う機会の多い、下のほうの番手は抜けない」という気持ちもある。それならばと3番ウッド、4Iを残して4番ユーティリティを抜こうにも、これは8番のティショットで使いたい。「比率を考えないとね、とキャディさんと話していました」と本当は15本入れたいくらいだ。

今のところ2日目は「あしたは18番のティショットがしっかりと当たることを願いたい」と同じセッティングでいく予定だが、「パー3のティ位置や全体的に使う比率を見て」と3日目以降に変化をもたらすことも示唆した。

前週は、2色のツートンカラーのボールを投入、初日に調子が悪かったパターを外して2日目に「64」を叩き出すなど様々なセッティングを試しながら結果を残している。ちなみに前回3番ウッドを抜いたのは優勝した「リゾートトラストレディス」である。(文・秋田義和)

<ゴルフ情報ALBA.Net>