このエントリーをはてなブックマークに追加

「今週はめちゃくちゃショットの調子が悪い」 稲見萌寧は小樽CCに正体不明の苦手意識

<ニトリレディス 事前情報◇25日◇小樽カントリー倶楽部(北海道)◇6775ヤード・パー73>

あす26日(木)から、難コース小樽カントリー倶楽部でいよいよ4日間の戦いが始まる。アウトコースを回りハーフラウンドの練習を終えた稲見萌寧は「小樽CCは苦手意識がすごくあります」と話した。

18年にツアーデビューをした稲見は、これまで小樽CCで開催された「ニトリレディス」に出場したのは19年大会の1回のみ。その大会では2日目開始前に体調不良で棄権している。そのときの成績は初日3オーバーの「75」で90位タイだった。

「何が苦手なのかというのはわからないんですけど、芝の感じとかコースから圧を感じてしまいます」と稲見。04年から12年まで男子ツアーの「サン・クロレラクラシック」が開催されていた小樽CCは、確かに簡単に攻略できるコースではない。だが、稲見が棄権した19年大会の優勝スコアは鈴木愛の11アンダー。そして2020年は笹生優花が13アンダーで優勝している。昨今の女子ツアーのようにバーディ合戦の伸ばし合いとまではいかないものの、稲見なら二桁アンダーは出せるのではないかと期待をしてしまう。

「気持ちの切り替えは大丈夫ですが、今週はめちゃくちゃショットの調子が悪いです。もう何を意識すればいいのかわからないくらい乱れています。もしかしたら苦手意識からきているのかもしれません」

東京五輪明けの「NEC軽井沢72ゴルフトーナメント」では3アンダー・19位タイ。そして前週の「CAT Ladies」では最終日首位スタートながら、スコアを5つ落として2位タイに甘んじた。NEC軽井沢72は天候不良のため27ホールの短縮競技となり、初日に出遅れることが少なくないスロースターターの稲見にしてみれば致し方のないところかもしれない。CAT Ladiesの最終日も、まれに見る強風に苦しまされた結果といえばいえる。

だが、稲見の好調の歯車が少しずつ噛み合わせを悪くしているのではないだろうか。そこにきてのコースに対する正体不明の苦手意識。シーズン後半戦を迎え、賞金女王レースでトップを走る小祝さくらを約2千万円差で追いかける稲見だが、ここでその差を離されてしまうのか、それとも苦手を克服して差を縮めるのか。難コース小樽CCでのあすから4日間の戦いは、目が離せない。

<ゴルフ情報ALBA.Net>